℃-ute陣営渾身のドキュメント「Crazy完全な大人MVメイキング」

ドキュメント映像作品としてとても良い出来の「Crazy完全な大人MVメイキング」

見てない人は是非見てください!

 

この街までのメイキングは娘。的メイキングに℃-ute陣営独自の要素を付け加えた方式で、娘。より出来は良かったのだが、まだオリジナルなスタイルには到達しておらず、ファンが見るメイキング映像、といったレベルの範疇であった

「Crazy完全な大人MVメイキング」はドキュメント映像作品としての鑑賞に耐える、℃-ute陣営のオリジナルな構成によるメイキングだ。

 

出だしは℃-uteドキュメントによくある現場入りの挨拶から始まる。AKBドキュメントでよく使われる手法で、このまま時系列を重視して映像が構成されていくタイプ。

このままMVのメイクシーンの撮影に入る。

ここでは撮影した映像をそのまま写すのではなく、現場で映像を確認する画面を写すことにより、間接的に撮影映像を写す。ハロプロでもAKBでもまず見ることのない手法だ。

これにより、視聴者が現場のスタッフの一人になったようかの錯覚が起こり始める。

メンバー各々でメイクシーン撮影の出入りと挨拶を映像として切り取って、視聴者はその場に居る気分になる。

撮影後、なっきぃと舞ちゃんが椅子に座ってる所を撮影。正面から撮るでなく、二人の椅子の並びに座ってる位置から撮影し、視聴者はその椅子の並びに座ってるかのように錯覚する。会話は短めで終わる

次は寝そべるシーンの撮影。セットのある部屋に千聖が入ってきて「かっこいい」とつぶやく。これで視聴者はこの部屋のスタッフの一人になったつもりでメイキングを見ることなる

次の千聖と舞ちゃんがしゃべるシーンもその場に居る第三者の視点から撮影されており、臨場感がある。決して二人を壁に並べてしゃべらす、みたいな娘。的な撮り方はしない。

以後のメンバーも、視聴者がその場に居て、メンバーに語りかけられているかのような錯覚をおこすように撮影されており、会話も短くテンポよく進む。

娘。のメイキングだと、壁際に立たせて長々とどういう所が難しかったかを説明させるのだが、℃-uteのメイキングは、キーワードとなる短いセンテンスをメンにしゃべらせ、あとは映像でストーリーを納得させる

MV撮影した動画を確認するテレビを撮影し、またそれを見るメンを写し、みなで真剣にMVを作っている様子が映像だけで語られる

メンバーのインタビューを撮影するとき、娘。だとメンバーの視線と同じ高さに並び上半身を映像で切り取る事が多いのだが、この℃-uteの撮影ではメンバーを下からのあおりで、かなり近寄る。コメントも短い。

みんなでフリースタイルのラップをするところが℃-uteらしい楽しさに満ちている

最後、撮影が終了し打ち上げの場面、ケーキのキャンドルを吹き消して、騒いでるところで終わる、余韻を残す、なんとも素晴らしい終わり方だ