ゴールデンチャイナタウン

「サビへ行くと思わせて終わるマジック」

 

ハロステ動画内でBerryz工房シングル「ゴールデンチャイナタウン」のMVが放映された。Berryz工房の「Want」「アジアンセレブレーション」に続くEDM路線の曲。Berryz工房は動員数が増えてきたと言われており、ベリーズ陣営が3作同じ路線を続けている事から、EDM路線が支持されていると考えているのではないだろうか。

このブログではいつも書いてるようにシングルのヒットを、昔からのBerryzのファンの支持という意味でなく、市場へアピールできた結果、新規顧客獲得につながったと考えている。

ベリーズ工房は、抑揚系メロディの唄いが得意ではなく、音程系メロディが得意で、素早く音程が動く曲に相性が良い。両A面の「サヨナラ嘘つきのわたし」は℃-ute路線の曲ではあるが、音程が細かく動き、℃-uteのメロディとは全く異なる。つまりこの曲の狙いは℃-ute路線を音程系メロディでやったらどうなるか?という事。

音程系メロディはガールズポップス系の曲と相性が良いが、この路線では市場に届かない。おそらくBe元気、cha cha sing,Loving you too muchあたりで、さらなる顧客層の流出と新規顧客獲得失敗というデーターが事務所にあるのだろう。

 

ベリーズのEDM路線では音程系の動きを封印している。EDM路線と相性の良い音程を動かさず「短いリフ」で言葉遊びをする系統の曲だ。

CDではリズムをいじれるので、ベリーズのリズム感の悪さ(重さ)があまり出ずに、小気味よい感じに仕上がっており、CDとしての出来を確保している。ただライブだとハギレの悪いベリーズが解消されていないので問題なのだが。

しかしCDで底上げしておけば新規獲得という役割は果たせている。

 

ゴールデンチャイナタウンの構造はA1-A2-A1-A2-Bでサビのない曲だ。Bメロ系のメロディを一部の人にサビとして認識させる曲で、Bメロディの最後に、娘。のhelp meのサビに入る直前のようなドラムの音型を入れることで、このあとサビへ突入するぞと匂わせて、そのまま間奏へ入るという、トリックを行っておりモーツアルトのようで面白い。

 

アレンジは、イントロは筝みたいなオリエンタル音源でユーロビート系の細かい音型、リズムとEDM的なコード刻みは2-3アフロキューバンでジュリアナっぽく、曲の構造の切れ目毎に入る音はディスコファンクのものだ。

様々な時代のディスコミュージックがごちゃまぜになったようで、たしかにゴージャスな「チャイナ感」がある。

 

EDM路線と様々な時代のディスコ音楽を組み合わせる路線はオリジナリティがあり、「曲で売る」事のできる可能性があり、市場にポジションを獲得してるハズだ。この路線はかなりの人から「馬鹿」にされそうで、それもヒットする可能性の高さを暗示している。

多くの人から馬鹿にされて笑われる事が真のオリジナリティであり、それは大きくヒットする可能性があるという事だ

 

MVはメンバーがおしゃれに見える。背景がきらびやかだし、衣装も大きく主張していずセクシー、ちょうどいい感じにメンバーが見えにくくなっており、全体の「ケバさ」の程度が夜の世界的に一致しており、バランスが良い。

梨沙子が極度におしゃれであり、髪の色、髪型がMVや曲に合っており、ベリーズ全体のおしゃれ度を大きく引き上げている。