アダムとイブのジレンマの感想

つんくボーイ、ありがとう」

 

アダムとイブのジレンマ、ここ数年の中で一番好みの曲

しっかりとしたドラムとベース。コードの音の薄さ。イントロのリフのサウンドの音色。

構造的には3段メロディ的な上昇系のメリハリをつけない、流れていく心地よさを追求しており、サビに入る前も無理に盛り上げない。刺激を少なくし、どこまでも飛んでいけそうなゆったりとした快感を追求している。

メロディと歌声は抑揚系で、音程の動きを少なくして、言葉の抑揚をうまく音程に合わせて聴かせる。シャ乱Qの名曲「ズルい女」に極めて接近しており、℃-uteの技術の高さがうかがい知れる。

サビのフリが印象的で、フリコピの楽しさが大きい。親指小指。抱きしめるのフリ。こういうサビでフリコピが楽しい曲を求めていたので、嬉しい。小指の指輪を真似たくなるし、こういうところの気遣いが「売れてる感」を煽ってくる。小指に指輪をしてサビを一緒に踊れば自分も℃-uteと一緒になれた気分になれそうだ。

歌詞は男と女の分かり合えなさと分かり合いたいというジレンマを歌っており、そのテーマは抽象的で共感を持ちやすい。

サビ前の終止形とサビの終止形を同じにしたがために、曲終わりがはっきりせず、これがいつまでも続いていく感じを表しており、しっかりとした終止形を持つより、エスプリを感じて、この曲の雰囲気に似合っている。

 

℃-uteのシングルは少しずつ自分の好みにマッチングしてきており、次回のシングルが楽しみだ。アダムとイブのジレンマは自分にとって℃-ute一番の決定的名曲!