2009プラチナ9Disco「How do you like Japan」

もう一度断っておくがプラチナ娘。を直接見たことはないので、あくまで映像での感想だ。現場から映像にすると情報が大きく落ちるので、本当のプラチナ娘。は知らない。

℃-uteでも現場から映像にしたとき大事なものがたくさん無くなる

たとえば、なっきぃのダンス。現場でのなっきぃのダンスは「鬼人のごとき気迫」なのだが、動画にすると、なぜかすべて失われる。

 

プラチナ9Disco「How do you like Japan」

 

プラチナ娘。は、カップリング曲とアルバム曲がライブで傑作になる。理由は、ツアーの舞台の空間に合わて、衣装も設定して、コレオグラフィーを作るからだろう。A面曲は、新規の獲得、テレビ出演、MV作成と縛りが多く、ある程度、密集してダンスする事になり、舞台のセットの構造も無視している。これでは、舞台空間を作り出すプラチナ娘。の特徴をおもいっきり打ち消してしまっている。

 

プラチナ9DiscoでのHowdo you like Japanは、ゲームなどで夜の世界に住んでいる敵側の人間によく似たモンスターが、暗闇のストリートで饗宴を開いているような場面を想像してしまう。かなりヘンナ歌詞だし、衣装もモンスター風、アレンジもメタルなんだが、ファンクなんだか、ヒップホップだかわからない、混沌としたものだ。

「愛して愛して後一分」のような℃-ute系の曲のやったときのような弱点も露呈しない。苦手な事はやらなければ良いわけだから、この曲はプラチナ娘。の方向性に合っているのだろう。

こういったファンタジー、異世界へいっきに連れて行ってくれるのが、プラチナ娘。の面白さだなと思う。

 

℃-uteにはこのようなパフォーマンスはなかったのだが、トレジャーボックスツアーでのパシフィコ公演「ひとり占めしたかっただけなのに」が、プラチナ娘。の舞台ミュージカルのレビュー形式とはちょっと異なる、「映画のワンシーン」を作り出した。プラチナ娘。は完全に舞台ミュージカルだしホールコンの特性から考えればそうなるものだが、なぜか℃-uteはホールコンの舞台に「映画」を現出させた。

℃-uteは次のツアーでも、映画のシーンようなパフォーマンスが出てくるのだろうか?