℃-uteに似合った曲を探そうpart1

Tシャツがどっかのフェスに出かけた女の子5人みたい!サークル感あり!

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℃-uteの音楽の特徴といったらメジャー感だ。つまり「薄い」「保守的」と言ったタイプの音楽。分類的には北関東系だろうし、これはパチコン屋の景品に並びそうな音楽だ。

アイドルの音楽は先鋭化し、目立とうとする音楽が多いが、℃-uteは目立ったり奇抜な音楽をやる事はない。これは℃-uteちゃん達自身がそうであり、テレビ的な意味でのキャラ付けもなく、℃-uteというグループ自体もそういうキャラ付けがない。目立ったことをやって話題をさらう事もしない。

ヲタク的な性質を持つ人からは全く支持されないタイプのグループだが、外に出た時に「拒絶」される事の少ない音楽性と個性だ。

普通、この形態だとたくさんのアイドルグループに埋没してしまうのだが、なぜか℃-uteは埋没せず、知名度がないにもかかわらず非常な早さで規模を拡大している(知名度がないという事は埋没しているのかもしれないが)

 

ステージの上でも、矢島舞美中島早貴鈴木愛理岡井千聖萩原舞、と彼女らは常に彼女ら自身で踊り歌っている。他のハロのグループが曲の世界を表現したり、舞台演出を全体で作って演じようとする、正反対の方向性だ。

 

ゆえに偉大な作詞作曲家の先生が作った曲の世界を表現しようとする、ハロプロ風のステージングに非常に不向きであって、曲に作曲者の「アク」がなく、できるだけ彼女ら自身に沿って素の等身大の彼女らの魅力引き出すような曲が望ましい。

 

AKBの作詞家は偉大な秋元先生だが、歌詞の部分を除けば、そういう大衆的な音楽であり、またMVはアイドルを外側からちゃんと個性を与えてやり、できるだけかわいく撮る事に集中している。アイドルMVの正解の一つであろうから、参考にした方が良いだろう。

℃-uteが全曲すべてこういう形態になる必要は全くないのだが、そのような曲があっても良いのだ。今回は世界観を作る曲、今回は℃-uteちゃんの魅力を引き出す曲、くらいに。で、もうちょっと模索してから次のステージに移れば良いと思う。

 

自分は℃-uteの曲の多数を、歌のメロディを耳コピして音符にし、コードも採集してある。つんくちゃん℃-uteに音の組み合わせ方でメロディを作っているか、データーが手元に多数ある。

 

これを元に、℃-uteに合ったメロディの曲を他のアイドル、特にAKBグループの曲から探してみたいと思う。

なぜそういう事をするか。

つんくちゃんの醸し出す雰囲気と、℃-uteちゃんがジャケ写やMVや日常出す雰囲気が、異質すぎで、全く噛み合っていないのだ。周りのスタッフが頑張ったおかげで、かなりの事は℃-uteに似合ったものができあがってきている。そのように℃-ute風になった世界観の中で、曲と歌詞だけ浮いている。

 

ハロプロ自体がつんくちゃんの歌の世界観を表現しようと頑張りすぎたのかもしれない。つんくちゃんは、他のアーティストに曲を提供する能力がないのかもしれない。娘。は自分の分身と言っているくらいだから、結局、「自分が歌う」「自分の世界」を表現しているだけなのかもしれない。

℃-uteの世界観に合わせられる曲と歌詞、それを提供しようとつんくちゃんは頑張っていると思えるが、どうも変なダサさと水っぽさが残るのだ。そしてこれが、℃-uteに大衆性を持たせるのを阻んでいる、今一番大きな要因だと思う。

(シャ乱Q自体が奇抜な衣装と水っぽさとフォーク(田舎から出てきた人間が都会で云々)で売っていたグループで、基本的にハロプロはこの路線だ。しかし℃-uteみたいな都会っ子の人間にフォークもなにもあったもんじゃない。そういう意味ではフォークが得意なアップフロントのプロデュース力も℃-uteに及ばないだろう)