ももクロライブから℃-uteが真似する所の分析

ももクロちゃんのライブは大衆演劇!!

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℃-uteは旅芸人ではないので、ももクロのライブをまんま真似ては、絶対に駄目なのだが、学ぶべき所はたくさんあると思う。

子供だった頃、梅沢劇団が自分の街にやってきて、楽しみにホールへ見に行った。歌や舞踏や劇やトークの楽しいライブだった。

ももクロちゃんのライブを見ると、梅沢劇団の事を思い出すのだ。街にやってきた人気者の旅の一座。

wikipediaによる大衆演劇の説明を貼っておこう

引用

  1. 劇場またはセンター(後述)で、観客にわかりやすく楽しめる内容の芝居を演じること。
  2. 観客と演者の距離が近く、一体感があること。
  3. 歌舞伎や通常の商業演劇と比べ)安い料金で観劇できること。
芝居:人情劇や剣劇時代劇など)が演じられる。
忠臣蔵』・『国定忠治』・『清水次郎長』といった歌舞伎・新派劇新劇の演目が多い。
歌謡ショー/舞踊ショー:劇団に属する役者が歌うあるいは踊るショー。
日舞を基本とし演歌歌謡曲にのせて踊る、あるいは歌う。

公演終了後には劇団員が総出で退出する観客を見送る送り出しが行われ、観客と演者との一体感を醸成するのに役立っている

「下町の玉三郎」こと梅沢劇団梅沢富美男の登場により、冷えていた大衆演劇がマスコミの注目を浴び、再び世間に広く知られるようになった。

引用終わり

 

大衆演劇の説明ってどこかアイドルっぽくありませんか?親しみやすさとか、一体感とか、わかりやすさとか。

いつの頃からなのかわからないけど、娘。のライブは細かいことにこだわる「ヲタク」的人間に向けて公演を行うようになったと思う。情報量とか細かい違いとか、そういう所に力を注いでいる。

℃-uteはもともとメンバーの性格もあって、ハロプロ(娘。ベリ、スマ)とは違う、傾向にあった。力押しは正義、と言われるようなライブ、アイドルキャラのないトーク、アニメ系声による歌唱。曲も、歌謡曲を極めているし、ヤンキーっぽさのあるグループだ。どれも大衆性が強く、娘。に多い、世間とはちょっと違った自分を楽しむ層とは、異なった客層にアピールするグループだ。

ダンスや歌がうまいから、もっと高尚に追求して欲しいというファン層はいるようだが、℃-uteの性格や雰囲気は下世話上等!というものだろう。派手な衣装着て、馬鹿な事言って、人情にうったえて、爽快感があって!!

下世話な大衆芸能でも決して、技術的に下手とかそういうモノではないと思う。

 

℃-uteのライブの雰囲気は、どこかトーナメント戦のサッカーのスタジアムにいるような気がするのだ。そういう類の熱さ、そしてこの試合を勝ったら、次は○○スタジアム!といった、旅。勝ち上がる毎の緊張感と熱狂!

W杯優勝のサッカーなでしこのような本物の「アイドル」、そういったヒーロー性を感じる。

ヒーロー性を演出する仕掛けというものは、サーカーのスタジアムのイベントに多く有り、そういうのが℃-uteメンのアイドル性を演出するのではないかと自分は考えている。またPrideのトーナメントイベントなどもそういうところがあった。

ももクロみたいな大衆演劇スタイルだと、テンションが上がるより、ちょっとくつろいだ面白さが追求されてしまうので、いまいち℃-uteには合わない。℃-uteに合うのは、頭の真っ白になる興奮!緊張感!熱狂!

もっともっと演出でそういうのを煽る事ができるし、℃-uteのヒーロー性をお膳立てしてやる事ができる。

ハロプロ的な高尚ヲタク芸能から出発するよりも、ももクロ的な大衆芸能から取捨選択、追加してライブを組み立てた方が℃-uteに近いと思う