Juice=Juice『アレコレしたい!』MV感想
楽曲派アイドルjuice=juiceのニューシングル「アレコレしたい!」
Juice=Juice 『アレコレしたい!』[I want to do a lot of things!](MV ...
「させないからね!」と思った。
楽曲派という場合、アイドルを楽曲の好みで聞くという意味でのアイドル楽曲派と、1990年代毎日のように渋谷センター街を突き当たったところにあるタワーレコードやhmvに通っていたという、一般的な意味での、渋谷系楽曲派の2つの派閥にわかれる。この渋谷系はそのご、渋谷系の趣味のまま成長した人間と、渋谷系の趣味を方向転換した人間の2派にわかれ、アイドルを聞くような楽曲派はおそらくこの3派で喧嘩(笑)している。
ちなみに自分は、この渋谷系の残党であり、渋谷系の趣味を方向転換した人間、という派閥にあてはまる。そして別にアイドルを楽曲では選んでない。そもそも℃-uteは楽曲で選ばれるアイドルではないし、選ばれるべきアイドルでもないだろう。
渋谷系寝返り楽曲派の自分に全く響いてこないのがjuice=juiceであるが、これはどうしたものだろうか。
単純に「地味」だとは思う。せめてバンドでやったらどうだろう??
たぶん熱量が足りない。コードやテンションをうまく扱えないから、せめてドラムとかバッキングで熱量を確保したいが、それもやらないので、60代紳士です!みたいな落ち着いた渋い曲になっちゃってるとは思う。イメージはマノフレ!みたいな。
紳士の社交場でも良いんだけど。ハロプロにいまさら紳士の社交場は必要なのか!?という所が議論になるのだろうか。
もちろん熱量以外の音楽の聴かせどころというものを作る考え方もある。℃-uteのヴァンゲリスっぽい効果音主義の音楽だ。ただそれだと、楽曲派から外れてしまうとも思う。
BPMは152。早いと言えば早いけど、たぶんストレートじゃないんじゃないかな?自分の感覚だとよく聞き取れないんだけど。
使ってるフレーズは楽曲派好みで良いと思う。イントロはもしかしたら間違えかもしれない。もう少し、ゴスペルっぽくしてみても良いんじゃないか?モータウンよりにするというか?
Aメロの歌メロと歌メロの間の埋め方は、オブリガードじゃないから、とりあえず酷評にならなくて良かった。変な音や音声じゃなくて、リズムセクションで曲に推進力を与えればいいでしょ!とは思うが、ぎりぎり成立してると思うので、まあ良いかな。
曲全体の雰囲気を、そういう方向で作りたい、という意思を尊重したい。
Aメロのリズムはアメリカの古い曲を演奏するアレンジとして、昔、練習したよね!って思う人多いんじゃないだろうか。間奏のフレーズも、いかにもなギターフレーズが入っていて、ちょっとモータウンとか、そういう時代のコピーしてたバンドがオリジナル曲をやってみようか!っていうようなカンジのある曲だと思う。
セッション感があって、アイドルとしてダンスしているより、楽器持ってあてぶりしてた方がかわいいんじゃないか?って感じるような曲だ。
Juice=Juiceで楽器持ってる広告なんだか写真なんだかがあったと思うが、あれで軽音部みたいにしてMV作ったら良いんじゃないかって思う。女子サークルでセッションしました的な。
ハロプロにありがちな破綻は、やはり1つもないだろう。ドラムもフレーズもベースのフレーズもしかるべきところに、しかるべきものが収まっている。
℃-uteのファンは、juice=juiceのファンになりやすいと思う、そういう楽曲だと思う。ハロプロにありがちな破綻がない。ロマンスの途中は、もうハロプロってカンジで、変な破綻ばかりあったし、ローズクォーツは、クラブジャズ風の上モノと、EDMっぽい音色の下モノが、決定的に変だったから、やっぱり、ハロプロにありがちな破綻していたと思う。
今回の楽曲、「裸の」と「アレコレ」はどちらもハロプロ系の破綻は全くなく、同じくハロプロでも破綻しない楽曲がやってくる℃-uteに近く、team℃-uteなら、juice=juiceのニューシングルの2つ曲、どちらも聞きやすいし、どっちかはそれなりに良いよ!って思うんじゃないだろうか?
アレコレしたい、個人的にはもっと黒いリズムで、ドラムとベースはもっと粘りのあるリズムだと、たぶんヒットしたと思う。フレージングの話じゃなくて、単にノリの話で。打ち込みじゃ無理だから、フージョン系ミュージシャン連れてきて、ってことになると思うけれど。微妙にスィングする8ビートみたいな?
もうちょっと意識的に聞ける人に解説してもらいたい気分。自分はどうもここらへんのテンポだと、はっきりしないところがあって。全部BPM152のストレートな刻みにのせて歌ってるか?そうじゃないかが、どうもはっきり聞き取れません。ヘルミー。
追記
調べたら、hank mobleyのDippinのthe DipがBPM156で、ジャズロックやっていた。自分にはこういう粘った、ジャズロックみたいなカンジでやってくれると、ヒットすると思う!
Lee MorganのsidewinderはBPM160。