OneTwoThreeのイントロ

Password is 0のイントロがEDMっぽくないというか、ダンス曲っぽくないなぁと思い、過去のEDM曲はどんなイントロだったかなと、OneTwoThreeを聞いてみた

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普通にリズムパターンで始まって、そのまま効果音によるクレッセンド、そのままAメロへと転換。と、EDMの法則通りの始まり方。これで、歌に入ったというインパクトを作っている。かっこいい。

Aメロの途中も、バスを切っての方向転換とこれもEDMらしい

Bメロでリズムブレイクするが、Aメロでパス0みたいな余計な事をしないから、曲の推進力を損なうことなくBメロに急激に突入するので、リズムブレイクの効果がきれいにきまっている。Bメロに入る直前の、ラインの下降がさらに加速感を煽っており、Bメロでスキー台からジャンプしたかのような解放感がある。素晴らしい。

 

サビ前はEDMらしい加速のつけかた。サビも基本のリズムにのって、変なブレイクやメロディの渋滞をおこしたりせず、サビ終わりに急速に突入する。

 

という風に、EDMの基本的な決まりを守りつつ、随所で曲の推進力を作り、加速させ、Aメロ、Bメロ、サビへの突入という効果を最大限に作っている。

どこへ出しても恥ずかしくない技術の曲だ。問題は音色だけれど2012年当時ならまあこんなカンジで良いと思う。

で、この曲がモーニングの客層を一気に広げるブレイク曲だった。シングルの売上のデーターを数週にわたってみると、データー上、客層の広がったのがわかる。

 

きちっと作られた曲は、テレビのプロモーションもほとんどなくても、ちゃんと客層を広げると考えて良いのではなかろうか?

 

やろうと思えばちゃんとEDMの法則を使い切って名曲を作る事ができる、ということがOne Twe Threeでわかる。

ちなみに℃-uteの曲は、基本的にEDMにありがちな法則を守って作られてることが多く、他の陣営みたいに、これおかしいよって部分はたいてい存在しない。℃-ute陣営は、そういうところに厳しいようで、曲のレベルは全体的に高く破綻してる事はない。

モーニング陣営は、けっこういい加減だ。

パスゼロのような、曲の進行を各所で止めるような技法は、プログレ風だと思うが、パスゼロは、プログレ風というより、トータル普通にダンス曲っぽく感じるので、曲の推進力を止めて流れを寸断する演出を奇妙に感じる。

 「君の代わりは居やしない」のように昔のモーニングのボツ曲のバンドアレンジverと想像される曲を1音ずつそのままEDM音色に置き換えたような曲も、曲を作る側の人間として考えると実験としては聞いて面白いが、結果は単に失敗していて、曲の技術的な完成度はラインを超えない。

パスゼロのトータルダンス曲なのに、なぜかプログレ技法を使う、も実験としては面白く聞けるけれど、プログレ技法の部分は結果として失敗しているが、曲全体としてはラインを超えていると思う。

 

パスゼロのイントロで、0:12から始まるリフありのイントロ部分で、12打ちした後の4つ打ってる部分は、リズムのパターンが違ったような雰囲気になるが、もうここを変拍子にしてくれると、自分ははっきりとこれがプログレだと感じる事ができる。

もう割り切って変拍子を使ったらどうだろう??

どうせ大衆ウケしそうな曲は作ってないのだから中途半端にハロヲタDDのオイオイイントロに日和見せず、内輪ウケに至らない技法で、変拍子慣れした人に聞いてもらうというのは?

Aメロは、変なリズムブレイクした後の、Bメロに入る前の妙な漂っている部分は、もうリズムチェンジして、変拍子にして、くれると、自分は燃えるんだけど。

最近よく使ってる、曲の進行をぶったギリにして曲の推進力をガタガタにする手法って、プログレ技法だから、思い切ってプログレに振り切って変拍子使ったほうが、かえってわかりやすくなると思うのだ

 

逆に、4つ打ちEDMって考えてるなら、こんなおかしな変化球は使わずに、曲の推進力を上げ続けるオカズを使った方が良い。方針はもっとはっきりした方が良いと思う。これでは中途半端すぎて、なにをどう意図してるのかわかりにくい。