MUSICるの「宇宙慧」感想
宇宙慧「愛のコンティニュアス」
ここから最終選考曲になりますが、ファイナリストに選ばれた曲は、自分の世界観を大事にしていて、しかも挑戦しているなぁという印象です。選考オチした人たちはカイザーさん以外、挑戦が足りなく、世界観もハロプロアレンジだったり、秋元先生に強い影響受けすぎで、それ以上の挑戦ポイントが見当たらないなぁと思います。
おそらく、この挑戦していくエネルギーが、ファイナリストとして、もっとも重要ファクターだったのかなと思いました。
宇宙慧さんの曲は、ドームレベルに耐えうる曲だと思いますが、ビーム系の歌声になりそうなんで、アリーナクラスで空間に声が満ちている系の効果は難しい。アリーナクラスをドームみたいに使うならぴったりはまるけど、アリーナクラスを反射を重視した空間と容器として考える系だと、きわどいところのある曲。
イントロはきっちり物語りしています。森さんとナカムラタカノリさんのイントロ作れない系の音楽を聴いてからこっちにくると、やっぱイントロ決まるっていいよなぁと、つくづく感じました。
Aメロはよくアニメで聞く処理でキャッチー。
Bメロへの入り方はAメロのメロディの後ろを侵入させるやり方。音楽の推進力をとめずにBメロに入る、今風なカンジかなと思います。落選曲はこういう今風の推進力をなくさないメロディの処理が全くなかったんで。
この曲はBメロが聞き所です。愛理ちゃんと岡井ちゃんのダブルボーカルが交錯する、アップフロントの伝統芸(アリス仕込)ができますし、Bメロ後半で、教会でもいったのかと思う展開になります。ここは思いっきり、パイプオルガンを入れて、一回リズムセクションをとめて(心叫歌のBメロみたいにリズムセクションが切れるパターン)、℃-uteちゃん達がひざをついて祈りみたいなダンスがあっても良さそうです。
この教会ステンドグラス風の場面からサビへつながっていきますが、ここのつなぎ方が難しい。誰が作っても難しいのですが、この宇宙さんのVerは然程うまくはいっていない。
Bメロの音楽的冒険は凄い!
逆算するとサビは凡庸なのかもしれない。サビがもう一段階上に上ると、凄い才能だと思います。
サビはたぶん、WOWWOWって部分でなんとなく盛り下がっちゃうのがサビとして弱いんじゃないかなぁ?そこでかぶせるようにもっと盛り上げられれば、この曲推せるんだけど。
この曲は、カップリングかアルバムに連れて行ってもいいんじゃないかな?