自らがどのように見られるかイメージできなかったスマイレージ
スマイレージスタッフ(以降、スマスタ)によるスマイレージの売り出し方を見ると
ハロヲタ以外のドルヲタが、どのようなイメージでスマイレージを見るのかについての
想像力が欠けていたというほかない
つんくボーイは若くてオカシナ格好をしたミュージシャンのイメージだった
そんなボーイが事の成り行きでアイドルグループを売り出すことになり、
チャラ男っぽい言動のボーイが思いつきで、いろいろアイディアを出し、
それを何も知らない女の子達が苦しみながらも努力していく様子が描かれていた
若きバンドミュージシャンが思いつきでアイドルグループをプロデュースする、こと自体が、実はサプライズを秘めたドキュメントとして制作されており、
今から考えれば、ボーイ自身が「何も知らないのに馬鹿な思いつきで次々Pとして成功していく」ような「アイドル」として描かれていたのだ
今のハロプロヲタなら、つくんボーイが音楽プロデューサーではあるけれど、マネージャーではなく、中間管理職である事を知っている
要は「つんくボーイP」自体が、アップフロントのマネージャー達の入念な計画に基づいて売り出された「アイドルプロデューサー」だった
2009から2010年スマイレージの売り出しの時、モーニング娘。の売り出しを成功させ、またいくつもの他のグループも経営的に成り立つ状態にさせた成功者としての、つんくボーイは貫禄を漂わせていた
もう何も知らないチャラいミュージシャンではなかった
一方のスマイレージのメンバーも、大手芸能会社の下部組織で大金を使って育成されたプロフェッショナルアイドルだった
そんな「貫禄漂う」つんくボーイPと「筋金入りの」スマイレージメンバーが
ASAYANと同じことをしてストーリーを紡ぐ
何も知らないチャラバンド男がプロデューサーで、何もできない素人がメンバーだったモーニング娘。だったからこそ、視聴者達は、次どうなるかハラハラして見守り、無謀とも思えるプロデュースが成功したことに驚いたのではなかったか?
今のつんくボーイと筋金入りのスマイレージメンバーが同じことをしても、
それは絶対成功する予定調和の「茶番」だったのではないだろうか?
スマスタは自分達がどういうイメージで見られるか、想像力が欠落していたようだ