閉じた世界AKBを無理矢理に同じまな板に乗せた「福田花音」

AKBは

将来プロフェッショナルを目指す女の子達が

卒業後の夢の実現のために切磋琢磨し合うモラトリアム空間を見せる

という体裁のアイドルグループだ

 

もしAKBメンがAKB以外のテレビ番組に出てたとしても、

それはどちらかというとアマチュアとしての立場であり

将来芸能界で居場所を作るための練習とか修行という設定だ

 

彼女らはプロフェッショナルとして、他のプロフェッショナルと戦う状況にはない

それが起こるのはAKB卒業後のハズだった

 

スマイレージの「福田花音」はAKBグループのファンであったが、アイドルDDでもあり、また自身もアイドルだ

アイドルDDだった彼女はアイドルグループ同士を比べる視点を持っていた

彼女の頭の中では、AKBも自身のグループスマイレージも、他のアイドルグループも同じ場所にあったのだろう

「アイドル戦国時代」を提唱する事により、アイドルグループを比較させ戦い合う事を主張した

 

AKBは閉じたモラトリアム空間であり、プロフェッショナルとして他のアイドル競い合うシステムでは全くなかったし、そもそもAKBの存在の根本を否定されてしまう

秋元先生、電通AKBチームはアイドル戦国時代の言葉が広まるのを出来れば止めたかったような雰囲気があるが、この言葉は破壊力を持っており流行ってしまった

 

当然のように「AKB」はアイドル戦国時代の頂点のグループとして祭り上げられてしまい、モラトリアム空間を奪われてしまう

AKBのメンは一人一人個別に芸能人として、ダンスや歌のプロフェッショナルとして、モラトリアム空間から引きずり出されてしまい、他のグループのアイドル達と戦う事になった

2011年春ツアー最終公演日、モーニング娘。道重さゆみが「アイドル戦国時代」参戦への意欲を語り、この時あたりからAKBメンは以降急速に、モラトリアム空間のみに存在する少女のキラキラ感を失っていった

 

以降、「ももいろクローバー」と「℃-ute」が2012年になりアイドル戦国時代脱却し、また「アイドル戦国時代」の価値を無価値にしてしまうまで、モラトリアム空間なしのアイドルが続くことになる

ただし2013年4月現在、上記2つ以外のグループは、まだアイドル戦国時代を戦っているが