「失った夢の続き」その1「Perfume」と「℃-ute」

「失くしたものを取り返すんです」 by 川平慈英

 

Perfume、プラチナ期モーニング娘。 AKB

それぞれのアイドルのヲタがそのアイドルに見ていた夢。

だが夢は失われてしまった。

「今しか見れぬ夢の続きが気になるの」

℃-uteはそういったアイドルヲタの夢の続きを見させてくれる、

というテイの物語を提供する

 

PerfumeヲタはPerfumeに何を夢見ていたのか?

2010年1月当時一般的なperfumeヲタの当時のブログ「雪の小径」より引用

http://snowlane.air-nifty.com/sl/2010/01/post-4d60.html

 

Perfumeがどのようにして「アイドルの意味を回復」(クイック・ジャパン#74)したのかというと、結局はこの革命的な側面なんじゃないかなと思うわけです。

(中略)

Perfumeが売れたことによって初めて、「アイドルが生歌である必要はない」「アイドルにも最高の楽曲を」「アイドルのダンスにも完成度を」「アイドルのヴィジュアルにも一流のスタッフを」「アイドルも一貫した制作態勢で」といったことが一般的に認められるわけです。

(中略)

売れない限り革命状態は実現されなかったわけです。

私はPerfumeは「アイドルのあり方(≒かつての社会通念)を破ったことによって売れた」のではなく、「売れたことによってアイドルのあり方を変えた」んだと思っています。だからこそ偉大なんだと。

引用終わり

 

筆者はperfumeが売れるのと「革命」を同列に語っている

しかし夢は破れた

2010年11月の同じ著者「雪の小径」より引用

http://snowlane.air-nifty.com/sl/2010/11/wild-ambitious.html

Perfumeに見てきた特別さとは,一言で表せば挑戦である.Perfumeを支えPerfumeたらしめてきたものは,多くの人の期待の斜め上をいってしまうような恐ろしき挑戦だった,と思う.

(中略と順番入れ替え)

僕の気づかないうちに,Perfumeは(省略)有名で普通のアーティストになっていた.5万人を集めようとすれば5万人が集まる,そういう普通のアーティストである.

(数日後のブログ)

数ヶ月も前のことだが,「アイドルを応援することは必ずしも彼女たちのためにならない」と言っていたPerfumeファンの知人がいる.「彼女たち がやりたいことをやっているかどうかも分からない」ともっともらしいことを言っていた彼に聞いてみたい.彼は,「Perfumeは(元来特に望んでいたわ けではないはずの)ヤスタカ的音楽を消化して自分たちのものにしているから違う」と言っていたけれど,先週のあれが,その消化した結果の行き着く先なの か,と.

見ているだけで何かが違う,何かが心に響いてくる,そんな質的な挑戦はまだまだ続けられるはず.それはアリーナとかドームとかそういう量的な挑戦に 比べたらはるかに難しいのだけれど,今までも本来はずっとそこを頑張ってきたはずだし,これからもそうあって欲しい,そういう思いは非常に強い.

 引用終わり

 

perfumeにもはや世界を革命する力はなく、「業界」によくいるアーティストになった

perfumeがやり残した事は『

彼女達に利益のある、やりたい事ができるアイドル業界のシステムへの変革』

だったのだろうか 最後の部分を読んでいると、そのような気もする

 

℃-uteは失われたperfumeファンの夢の続きを見させてくれるシステムを備えている

℃-uteはteam ℃-uteという呼称をつける、TMRevolutionシステムを取ることによって

℃メンとスタッフとヲタそれぞれがそれぞれの立場でこれからの℃-uteを作り上げていくというスタンスで活動している

perfumeヲタを上手に取り込むための仕掛けもいくつかある

後日記事で解説する予定