アダムとイブのジレンマAメロサビメロの終結部分
アダムとイブの曲の構造について分析しよう。そのために1番の歌詞を書いておいた。2番はもっと前の記事に載せてある。
すべて納得してるつもりが(愛理) 知らないけど***じゃなし(舞)
**愛しすぎてすべてが欲しくて(千聖)
追っかけてきて欲しくて逃げ出した(舞美)
愛してるわという自分より(愛理) 私を愛して欲しいんだよ(なっきぃ)
必要以上に愛を感じてなきゃ(舞) 強い孤独感に飲み込まれてる(千聖)
めぐるアダムとイブ しょせんは男女 大胆に抱きしめ合うのがすべて納得できる
めぐるキミとわたし けっきょく離れて暮らせない
抱きしめ合うしか答え浮かばない(舞) 抱きしめ合うから生きていける(愛理)
Bメロがないタイプの曲で、最初の部分をAメロ、めぐるアダムからの部分をサビとしよう。
Aメロのサゲの部分「孤独感に飲み込まれてる」とサビのサゲである「抱きしめ合うから生きていける」が同じメロディになっている。
Aメロとサビの終結が同じパーツになってるタイプの構造を持つ。サビの集結は同じパーツを2回繰り返す感じになっている。
この曲(℃-uteの最近のシングル)をメリハリがない、パンチが弱い、サビが弱いという感想を持つヲタは、おそらくAメロBメロサビのJ-pop3段構造をイメージして聞いているのだろう。℃-uteの曲は3段構造を持たないのでJ-popからは遠く、なだらかに進む洋楽に近くなってる。
特にこの曲は、曲の2つの部分が両方共同じパーツで終結するので、何回も集結するカンジになっており、曲のどの部分にいるか迷うようになってる。
またアイドルポップスでありがちなBメロ的リズムが、実はAメロとサビメロのサゲ、集結部分のパーツのリズムだ。アイドルポップを聞きなれた耳だと、
「孤独感に飲み込まれてる」と「抱きしめ合うしか答え浮かばない」の2つの部分がBメロとして聞こえる
入れ子構造のようになっており、大変に凝った作曲技術を駆使したシングルにふさわしい大作となっている。