2013年前半シングル曲の傾向を考察

最新シングルをCD音源で聞いていないので最終的な考察ではないが、この時点での分析をしておこう。

2013年前半シングル曲は「この街」「Crazy 完全な大人」「悲しき雨降り」「アダムとイブのジレンマ」

「Crazy完全な大人」「悲しき雨降り」「アダムとイブのジレンマ」はだいたい同じタイプの曲だ。細かい所では違うので、この系統が好きな人なら、この3曲のうちどれか1つはマッチングするのではなかろうか?「Crazy 完全な大人」は http://enq-maker.com/result/68yCLWE の調査でも、46%の支持率をたたき出しており、kiss me ダンバコまっさら についで4位の人気曲となった。

この3曲は刺激や興奮、インパクトを抑え、聴き続ける快感を優先しており、CDで聞く層にアピールできる内容となっている。娘。のEDMのようにジャンル自体にインパクトがあれば、それで新規にアピールできるものだが、℃-uteの曲はそのタイプではないので、インパクトや刺激は新規への「障壁」になる。

特にハロプロ系盛り上がり、コールを好む層にフィットしては、顧客層を拡大できないと考えたようだ。過度なコールを入れにくいようにアレンジや構造が設計されている。このタイプを好む客層で℃-uteを気に入る層は、既に℃-uteの顧客であると判断したのだろう。

一方、Crazy完全な大人のダンスコメンタリー映像、悲しきヘブンのカラオケ練習用音源、アダムとイブのサビのフリコピの楽しさ、を考えるにカラオケや「フリコピ」を楽しむ層へ積極的にアピールしており、市場にはまだこの層の潜在的顧客が存在していると判断している。

℃-uteにとっての外のお客に与えるインパクトは「曲」ではなくて「ライブ」だ。team℃-uteのブログを読むと、ファンになった理由のほとんどが「実際に」ライブにいってみた、その時のインパクトだ。だから実際にライブに足を運ばせるまでは、できる限りインパクトは少なくしておいた方が良いだろう。

インパクトを与えてファンになってもらって実際にライブに来てもらう、のではなくて、あらゆる手段で「だましだまし」でもいいから、なるべく拒絶されないように障壁を低くして、実際にライブに来てもらうようにして、そこでインパクトを与えれば良い。イメージとしては女の子に「何もしないから」っていってホテルに連れて行く作戦。絶対に「エッチするからホテル行く?」って訪ねてはダメだ。実際にライブに来るまでは「判断」「決断」をさせない。