メロディの3タイプが日比谷野音新曲3つで分かれている
「ハロプロのメロディの代表的な3タイプ」
日比谷野外音楽堂で発表された新曲群はちょうどこの3タイプが振り分けられている。
短いリフを畳み掛けてテンポ感を作る「短いリフ」タイプ…スマイレージ「新しい私になれ」
歌の抑揚や節回しを重視する「抑揚」タイプ…℃-ute「アダムとイブのジレンマ」
音程を動かすことでメロディを作る「音程」タイプ…Berryz工房「嘘つきの私さようなら」
Berryz工房は全体的に考えると「音程」タイプの曲が多い気がするし、ベリーズの歌唱スタイルだと長所が出やすい。ガールズポップス路線が「音程」タイプの曲と相性が良く、例えば最近の娘。のカップリング曲あたりに多いタイプの曲。ハロプロブランドがダンス路線体制である以上、ガールズポップスをA面で出すのは難しく、いまだベリーズにとってのメロディの正解にはたどり着いていないようである。
スマイレージは今回の曲は「短いリフ」タイプ。PMPWあたりまではベリーズ工房に近い歌唱法であり「音程」を重視したメロディが多く、ガールズポップスタイルに近い曲が多かった。しかしこれが全く市場に受け入れられなかった
「音程」タイプのメロディに合うスマイレージとBerryzが市場から拒否されていた状況は、つまりハロプロ全体として、このスタンスは否定されているという事だ。
℃-uteは2011年初頭は「短いリフ」タイプの曲も多く、抑揚を基本としながらも短いリフをつなぐサビといった作り方が多かったが「会いたいな」以降は完全に「抑揚」系の曲をシングルで出している。
℃-uteちゃんの歌唱スタイルは「抑揚系」メロディに大変相性が良く、支持率の高い曲に「抑揚系」メロディが占める部分が多い。
℃-uteは人気を拡大しており、ハロプロとして「抑揚系」メロディは市場に受け入れられた格好だ。ついでに娘。のEDM路線も市場に受け入れられEDM的な「細かいリフ」に受け入れられた。
現在、スマイレージとベリーズは、この℃-ute「抑揚系」と娘。EDM「細かいリフ」のメロディを基本として、これにそれぞれのグループらしさを加えた曲作りへとシフトしている。
もちろんこの2つのグループに関しては「音程」の部分も差し入れたわけで、そういった工夫もされいる。
またスマイレージの福田花音の歌唱法は「抑揚系」に完全にシフトしており、2期メンも多方抑揚系にシフトしており、スマは音程メロディに頼る必要はない。ただ初期スマイレージの曲との相性が悪くなった。
ベリーズは「音程」歌唱であり、ここは変えられないので、ここから市場に受け入れられる℃-ute娘。系のスタイルの中で独自性を出せるかがポイントとなってくるであろう。