MJでの℃-ute

テレビのパフォーマンスなので期待してなかったのだが、MJはお客さんを入れてでのステージパフォーマンスだったため、うまくいっていた。

スタジオ収録の℃-uteと、ステージ収録は別次元だなと感じる。

前から順番に見ていったのだが、℃-uteは雰囲気のあるグループだなと思った。ミュージシャンは雰囲気とかオーラとかが、もっとも大切なのだから、とても良いことだ。

あと良かったと思ったグループは℃-ute以外は、アンジェラ・アキだった。リズムも良いし、雰囲気を作れてる。

MJはこの2組だけがプロフェッショナルとしての水準に達していて、℃-uteはアンジェラ・アキのようなミュージシャンととコラボして、もっと音楽の刺激を受けて欲しいなと思う(もしかしたら三浦大知はできるのかもしれないが、この番組でのパフォーマンスは雰囲気を作れてなかった)

 

曲の方は、他のアイドルの中に並べた時、狙い通り上手くいっており、シングルとして成功している事が検証できた。

つまり、アイドルの中に並んだ時に、℃-uteは別次元だ、という事に『説得力』を持たせる曲だ。アイドルと同じ地平に立たない、℃-ute流の対バン戦略をよく表した曲だと思う。

 

℃-uteは短い時間で人にインパクトを与えられるメンバーではない。「個性がない、特徴がない、地味」という印象を与えるグループ。

つんくちゃんが言う、安室ちゃんみたいな人とは、正反対の特徴がある。

こういう目立たない人達が、青春を歌にダンスに打ち込み、ある日、突然、スポットライトがあたって人気が出てきてる、というのが℃-uteのアイドル性だ。

もし℃-uteが個性豊かで、一瞬で人の心をつかめるような特性があったら、℃-uteにはアイドル性は宿らなかった。

本来、絶対に有名になれないような地味なメンバーが、身を寄せ合い、手を取り合って戦い続けてる、という所に「夢」がある。

こういう子達にキャッチーな曲を与えてもしょうがない。本人たちがくすんでみえるし、キャッチーでない子にキャッチーなことをさせても「痛い」だけの結果になる。

℃-uteを売り出すには、普通の直感とは違う工夫が必要になる。

そこで『説得力』のある曲だ。

曲で人の心をつかむのではなくて、℃-uteがかっこいい事に、説得力を与える曲。

これが今回のシングルの狙いだと考えている(聞いた当初から)

 

team℃-uteの高校生大学生が、クラスでCDを配ってくれる事、これが今回のシングルの役目だろう。