ももいろクローバー軌跡考その2「GOUNN」ー℃-uteとPerfumeのポップさ
ももいろクローバー2013年11月発売シングル「GOUNN」
出だし夏菜子があまりに下手で引いてしまう、という所を乗り越えれば、良い感じの曲だと思う。AメロBメロサビ1サビ2という構造。サビ2は「散シ」的なカンジで、仏教をテーマにした曲に、相性が良いのではないだろう
散シについては、http://afro.s268.xrea.com/cgi-bin/MusicConcept.cgi?mode=text&title=%83%60%83%89%83V
MVは色とりどりで華やか、入れ子構造の映像、幾何学的図形模様を重視していて、異国風の仏教と万華鏡というテーマと相性が良い。
これでPerfume「Magic of love」℃-ute「都会の一人暮らし」とももクロ「GOUNN」が同系統のMVとなった。派手な色使い、入れ子構造、幾何学図形。
これは何かしらの市場調査が行われたという事だろう。博報堂あたりの市場調査資料なのだろうか?どこの市場調査なのかは推測しにくいが、同じ系統のアイドルグループ3つが同じMVをやったという事は、同じ資料がある、と考えて良い。
同じ題材でPerfumeと℃-uteは曲も含めて非常にポップに仕上がったが、ももクロだけ「シャ乱Q」となってしまっている。
イメージ的におしゃれにしないとクライアントとの契約が増えない、という事で、ももクロがうまく回らなかった1年であるが、なかなかうまく修正できないでいる、という事を感じる。
昔のMVよりは、突飛さや変なカンジがなくなりポップで美しく仕上がったのだが、同系統のPerfumeや℃-uteと比べたとき、これってシャ乱Qじゃん、になったのは痛い。
かと言って、おしゃれを狙って現代美術にした5Dは文句が出たし、ももクロらしさとポップさをうまく組み合わせて、GOUNNになった、というのはわかり、ももクロ単体で見ると、その路線が成功したかに見える。
だが、周りと比べると、なんだかがっかりするわけだ。
PerfumeのMagic of loveの対象年齢層は10代後半女子であり、ということは10後半女子が、こういう映像を好む、という調査結果があるのだろうか。
℃-uteの都会の一人暮らしの設定も、歌詞的にはその年齢の女子だ。また℃-uteちゃん達が一人暮らしを想像する、というプロモーションを組み合わせて、team℃-uteとして、ファンとアイドルが同化しやすくなっており、市場調査とアイドルとファンの関係性をどう作るかという戦略のある曲であり、MVに至るまでトータルプロデュースされている事がわかる曲だ。
ということは、ももクロの五蘊も10代後半女子なのだろうか?それにしては歌詞がおじさん好みっぽい抽象的な歌詞の気がするんだけど。
10代後半女子は身の回りの具体的な出来事の歌詞を好む、という調査結果があるわけで、仏教用語「五蘊」が身の回りにある10代後半女子は和田彩花くらいだろう。
ももクロは℃-uteより1歳下のアイドルであり、年齢的にそろそろ20代アイドルへ、客層の転換を図らないといけない時期にきている。
同年代の女性のファンを多くするという事で、はやり狙いは少女時代くらいの割合だろうか。
今後はももクロちゃんと同じような年齢の女性をターゲットに、せいぜいいろんな年齢の女性をターゲットにした曲作りが行われていくハズだ