商品と写真を作り込む

たとえば、でんぱ組.inc

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この写真を℃-uteがやれ、という意味ではない。こういう作りこんだ写真をやって欲しいというお話。

ももいろクローバーの躍進のひとつの要因が「作品として商品をきちっと作った」という事だと思う。ももクロの後のグループ、ベビメタ、でんぱ、そしておそらくは℃-uteも、この系統に今のところ薄くまとめて良いだろう。

ハロプロ℃-ute陣営を除いて、ハロプロメンバーを好きになってもらって、ファングッズを購入してもらう、という考え方が根底にあるようだ。なので、ファングッズはけっこう粗雑でも良い、という考え方だろう。これは、CDやMV、曲にまで及んでおり、本来、音楽はきちっとやらないといけないのに、という部分まで、ファングッズと化していた、という状態だった。

そして、今でも相当、雑な作りのモノが多く、逆に年々手を抜いてるんじゃないかと思う程だ。

℃-ute陣営は理由はわからないが、自分がファンになった頃からなのか、もうちょっと後からなのか、グッズはグッズというより、ある程度、商品として成り立つようなカンジがあった。今では商品を作る、作ろうとしているのははっきりしている。

MVも曲やジャケットもツアーグッズも、作品としての商品になってきている。

自分には、ハロプロの曲は、ハロプロのジャケットやMVと同じように『雑』に聞こえていた。音楽は(アレンジに対する)素養がないと、そういう雑さが見えにくいのだろうから、まあ気づかれにくいのだとは思う。

℃-ute陣営は曲も、作品としての商品としてきちっと作るようになってきている。。娘。の雑な曲とは違うなと思う。娘。の曲は主張はあるし、一部の人にとっては面白いのだろうが『商品』としてきちっと作られているタイプの曲ではないと思う。

 

℃-uteの場合、この曲を作るシステムが、まだ作品としての商品を作る、に対応していなくて、そこがボトルネックになっているなと感じている。作品でもファングッズでもなく、『作品としての商品をきちっと作る』これが必要だ。

 

また、ハロプロに足をひっぱられているので、℃-uteのグッズや企画も、コラボとかできないので、まだ『作り込み』が足りない。もっといろいろな分野の専門家をひきこんで、企画の段階から、世界観のある作品としての商品を、きちっと作る、という作業が必要だと思う。これはダンスも含めて。

最後の最後にほとんど何も知らされず、曲だけ与えられて振り付けをつける、ということなど、あってはならない。

シングルの企画の段階から、コレオグラファーも参加するべきだ。

 

なんで商品を作りこんだ事が躍進につながるか。

アイドルのメンバーを好きになって、○○ちゃんの商品としては雑なファングッズを大量に買い込むアイドルヲタクが、本質的になんか気持ち悪い。最初の段階でアイドル気持ち悪いという障壁があり、ハロプロは特になんか気色悪いっていうのが、世間的なイメージではなかろうか。

ご新規に届くのは、まずこういう『商品』だという発想があれば、そこをちゃんと作る、という考えになるのだろうが、ハロプロ全体はまずはメンバーを好きになってもらう事を優先してるようだ。だからダンスがうまい、とか、歴史がどうのこうのとか、そういう宣伝をしているのだと思う。

ところが、そういうメンバーが、アイドルヲタク、さらにはちょっとロリコン気味に合わせた、田舎臭い、ヘタ臭い、年端いかない、というキャラをやってくるので、ドン引きするのだ。

 

新しいタイプのアイドルファンには、まず『商品』が届いている、と考えた方が良いと思う。それはMV、CD、オフィシャルブック、フォトブック、ジャケット、写真、DVD、ツアーグッズ、そういう類のものだろう