℃-ute『心の叫びを歌にしてみた』感想 その5

こういうポップでキュートなビジュアルイメージに合う曲!

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この曲は個人的にはBメロの処理が好きです。Bメロに入ったときのブレイク中になっている効果音と、そこにインしてくるベースのフレーズ!ここにミャオ族っぽさを感じる。また、中国のあそこらへんの風景が『永遠の春』の地域を思い出す。

 

℃-uteはちゃんと効果音を効果的に使う音楽になっていて、そういうの個人的には良いと思う。ジャズで言えば、ウェザーリポートみたいな。

 

陽調(メジャー調、Dur系調)の曲が、ポップアイドル℃-uteちゃんの人気を押し上げるのに必要だと主張してきた。

アップフロント的には最近の℃-uteのDur系は、ハロプロ系のDur系の曲を土台にするのではなくて、森高の曲を土台にしてきていると思う。つんくちゃんのDur系は大衆性がないからやめよと言ってきたが、森高のDur系は大衆性があるので、これは良判断だろう。

Dur系の曲をやるときは、ハロプロデジポップ、EDM、誘惑の休日的なサウンド、バンドサウンドあたりが有力だろう。

80年代風シンセサウンドが流行なので、そこらへんでまとめると、ちょうど「エッジ」が効いてくると思う。

細かくどの音を80年代にして、どの音をそうじゃなくするか、そこらへんは問題になるところだけれど。

どっかでDur系のEDMもやって欲しい。ドラマ劇伴とかでかかるような、光とコラボレーションするタイプのEDMサウンド。マイナー調では、グリッター8みたいな光のコラボレーションとは相性がいまいちだ、流行歌を作るなら、Dur系でEDMで、光の演出をしたい。

キャリーやダフトパンクauのCMとかが参考になろう。

 

日曜日は大好きよ、みたいなハロプロデジポップ、自分は好きだけど、スマイレージの失敗を見ても、これはあまり良くない路線なのだろう。ただスマイレージは悪ガキ路線の音のセットと効果音のセット、ちょいチャラみたいな音の選択が間違っていたと思う、スマはええか、からこういう音の選択をがらっと変えてきた。

 

ベーグルハム&チーズのようなサウンドの選択は間違いなのかなと思う。

心叫び歌は、そこらへんの問題を修正するためか、音の選び方を変えてきた。とにかく流行のそして、エスプリのきいた音のセットをしっかり選んで欲しい。

音楽的に感覚がアップデートされてない人間が、ハロプロ曲の経験から、こんなサウンドみたいな、カンジで選ぶのはやめて欲しい。

流行りの音を使って、どう組み合わせるか、どういう歌詞やメロディやコードを合わせるか、1ポイント時代とは違う音を使って違和感を作るか、とかそういう事は大切だろう。

 

流行りの音色は、流行りの色やファッション、時代の文化に適合しやすく、そういったものに合わせて音楽を作るのが『流行歌』だ。

℃-ute陣営には『流行歌』を作って欲しい。

つんくちゃんのイメージや、ハロプロらしい音のセットじゃなくて、流行の音と効果音のセットを使って、曲を作っていく、ここらへんがポイントじゃなかろうか?

 

追記:

つんくちゃんのよく言う、かえって面白い、とかズレを楽しむ、だけれども、それは時代の基準点からのズレを楽しむものだろう。もはや基準点がわかっていない人たちが、そこからズラしたり、逆にをやってみても、これは、もはやそういうレベルのものではなく、単に時代遅れなだけだ。

一回、ありがちな曲を作ってみればいい。ハロプロはその時代にありがちな曲を作れないんじゃないか?それができなければ、ズレもなにもなかろう。

(つんくちゃんが作れないという意味じゃなくて、ハロプロの音楽制作チーム全体の話。)