ハロステ#54
℃-ute「心の叫びを歌にしてみた」MV
ん?嵐? 少女時代? おぉ? と思いました。
(少女時代はGeeの韓国のオリジナルverのMVを見てもらえば)
ジャケットみたときに、少女時代?と思ったのだけど、ほんとに止まってる状態から突然動き出すパターンになりましたねん。
ダンスの振り付けの方向性が良い。嵐とかPerfumeとか、全体的にチーム感の強いそっちの方向の振り付けになって、アイドルらしさが増えた。
メジャー調(Dur系)の曲で動きまくる必要もないのに、踊りすぎていたっていうのは、良くなかったし、歌のメロディが作れなくなるのが問題だったのが、解決に近づいてきて、『アイドル』としての「見た目」の魅力をアピールする系統のダンスになってきた。
これは曲もMVも嵐ファン(アラシック)にリーチしやすいんじゃないかな。ダンスの方向も含めて、すごく雰囲気近くなってきたような。
嵐は個性がほとんどないような目立たない人たちという、℃-uteちゃん達と似たような特徴のグループ。そういった5人を、いかに5人のまとまりとして魅せるか、そういうのに創意工夫を凝らした歌とダンスなので、℃-uteの参考にすごくなると思う。
そういうグループには破壊力とかインパクトとか、そういうのは、必要ないっていうのが、よくわかると思います。
曲がいよいよ℃-uteちゃん達の世界の一歩になったと感じましたが、MVもよく℃-uteちゃんたちのビジュアルを引き出してくれた。ダンスもそういう方向になってると思う。意味なく踊っても、意味がないから。5人感やチーム感、そして揃ってるところとか、カノンとか、リズムの曲線とか、そういうのを、さっと魅せれば良い。
そういうタイプのダンスになってきてる。こういうので上手さも引き立ってくるし。
また後の記事で細かく書きます。
Berryz工房「大人なのよ」
ベリーズは女性の中では身長が高いけど、それを動かすだけの筋肉量もないので、てきぱき動くのが難しいのでしょう。そういうグループに、こういう動き続けるダンスをやらせても、単に下手にみえるだけだと思う。
タイトで小刻みなリズムで、てきぱきと踊る、これがベリーズの魅力を一番貶めている。
これは歌の方もそうで、こういうタイトでテンポの速、メロディの動き(音程の動き)が少ない曲を歌わせると、魅力のすべてが消えてしまう
スマイレージ「良い奴」
ダンスの方向性が間違えている。曲への雰囲気の合わせ方やフォーメーションのつくり方、ダンスの質感の合わせ方がバラバラだ。
フリを合わせる、揃えるんじゃなくて、いったいどういう曲で、どういう考え方でこの曲と自分たち魅力、そして見た目の美しさを表現するか、そこのコンセプトの統一をするべきだと思う。
違うタイプの曲で同じ表現をやり続けるのが間違ってる。ファンが入れ替わりやすい要因の一つだ。現場に通うとすぐ飽きる。
新規を獲得できていない、というより、顧客を失っている、顧客のリピートが途中でとまる、というが問題だろう。もっと個性をつけてインパクトをつけて新規獲得の量をふやすという考え方もあるけれど。
どっちに行くか?顧客を失う速度を低下させるか、新規を獲得する量を増やすか。いちおう書いておくと、ハロプロのグループにしては顧客を失う速度が速すぎると思う。田村めいみちゃんは、個性がないから個性をつける、と言ってるところを見ると、メンバー達はもっと過剰に個性をアピールする事になるのかな?するとさらに顧客を失うスピードが加速すると思うけど
(スマイレージは個性の潰し合いです。自分の個性が他人の個性を潰しにかかっている。だから客が減る。あるメンバーの個性に惹かれて客になっても、残り5人の個性がその客を潰しにかかるんですよ。役割分担をして他の人の個性を活かす個性じゃなくて、潰し合う個性です。
もっと個性をつけて新規顧客を獲得するんじゃなくて、他のメンバーの客を潰さないくらいの、個性に修正しなさいと、言いたいです)
値段を下げれば、既存顧客が離れるスピードがさらに加速する。しかしこの値段では新規が入りにくい(同じように300人クラスのライブハウスのアイドルに比べて値段が高いんじゃないか?)
依然としてスマイレージには「詰めろ」がかかっている。
モーニング娘。「君の代わりは居やしない」
娘。に詳しければ個々のメンバーを見れるんだろうけど、よく知らないので、なんとなく全体的に人がごちゃごちゃしているダンスを見ている。
最初に目にとまったのは、Aメロに入った時に真ん中にいる、工藤と鈴木さん。二人のファンには悪いなぁとは思うのだけれど。
とにかく二人の動きが変すぎて、大爆笑してしまって。あのおかしな動きを、とにかく真面目な顔して、ワンフォーフォーメーションダンス凄いんです、とかやってるのを思い出すと、面白すぎて笑いをこらえきれない。
工藤が軽くて(体格のわりに筋力がないからふにゃふにゃ)、鈴木さんが重いじゃないですか。二人が中心で重なり合って並ぶと、その体重差の動きの差やリズムの差みたいなのを、ものすごく強調して見ることになって、これがすごく滑稽なのです。
それとも日頃、娘。を見慣れている人には、こういうのは目に映らないんだろうか?
これで、明るい未来に就職したい、って言ってる分には、面白い!と思うけど、こういうメンバーに個性がある状態で、真面目な顔してフォーメ凄い、ダンス上手、とか言ってると、あまりに滑稽で。そういうズレみたいなものを楽しむ、というエンターテイメントなのかな。いや、割と真面目にそうなのかな、と。
モーニング娘。のファンにはならなかったけど昔はずいぶん彼女らに笑わせてもらいました。久しぶりに最近のモーニング娘。でも笑った。
大真面目な顔して本人は凄いって思いながら、珍妙な事するから面白いんだよね。これが、だーいし感っていうかやつか・・・・。
鞘師ちゃんのダンスのリズムは、足元を見てたけど、非常に良い!ただ人数に埋もれて、探さないとわからないけど。ふくちゃんも頑張ってる。彼女はもともと体がでかいし、女っぽいから、モーニング娘。のリズムにはついていくのが難しいはず。ダンスを揃えるとかにしばられず、うまく工夫して、リズムをぎりぎり合わせて欲しい。
最後、鞘師ちゃんと石田ちゃんが真ん中で君の代わりを歌いながらダンスしてる部分。石田ちゃん、歌に意識がいってるのか、ダンスのリズムがめちゃくちゃ。ここでも爆笑してしまった。
とにかくできる人が目に飛び込むんじゃなくて、できない人が目に飛び込む、このダンス。
なんとなく見てるから、上手い人って似てる動きするから目立たないけど、下手な人は平均から大きくズレた動きするので、すぐ目に飛び込んでくるんです。
ハロプロにありがちな強烈な違和感と爆笑だけが残ったパフォーマンスだった。
【総括】
基本的にハロプロのインパクトって、そのハロプロ的なインパクトでファンになる層って、もうほとんど人数残っていないんじゃないかな??
自分にはそういうインパクトや個性が、おちゃらけていて、おかしな違和感しかなくて、ハロプロ苦手です。℃-uteはそういうのないから好きです。℃のファンとして3年以上、ハロプロを見ていて、まだ違和感しか感じないって言ってるんだから、これは、プロモーションの仕方とかじゃなくて、そのインパクトでファンにならない、と思ってる人は絶対存在すると思います。で、もしかしたら、拒絶を起こす人が、いまの時代、多いんじゃないですか?時代って流れていくから。
調査したわけじゃないので、そのインパクトで、拒絶されてるのか、歓迎されてるのか、その人数比はわかりません。
℃-uteに関しては、ハロプロ的なインパクトが悪い方向に作用しているのは明白で、彼女らの個性、本来そこで売り出さなければいけない、そういう特徴をぶっ潰している、とブログでは主張してきて、
今回のMVで、いよいよ完全にハロプロ臭のインパクトを完全に消すことができましたっ!
これで素直に、ビジュアル面の魅力が出始めたと思う。可愛さ!かっこよさ!スタイリッシュさ!
今まで、「ハロプロのインパクト」に、「℃-uteのインパクト」、をすべて潰されていたからねん。
あとは、この℃-uteのインパクトを、さらにどう表現していくかと、もっと大切な事は、これは芸事じゃなくて、ビジネスだということ、こつこつと客層を広げる地道なプロモーション活動、これが一番大切だ。
バカみたいにインパクト一発で、あとはテレビで人気を、みたいな博打!はやめよう。(広告代理店に大金を盗まれるだけだ)
ちゃんとしたプロモーション!今の時代、アイドルはテレビの中の住人ではない。だから、きちっとした経営的、ビジネス的な考え方で、商品を作り、顧客を獲得する、というスキームで動かなければいけない。