℃-uteの音楽はSE(効果音)系を目指しているようだ

SE(効果音)系という概念の曲が歴史に登場し始めた時の初期の傑作

Jazz系のバンドWeather Report


Weather Report- The Elders - YouTube

SE系初期の作品などでわかりにくいかもしれないが、音を使ってシーンを描こうとしている、というのがわかってくれるんじゃないかと思う。劇伴という感性で聞くと、「能」の音楽にも近いようにも思える。自分は劇伴音楽やシチュエーションダンスが好きなので、「能」は好きで、学生だった頃は毎月のように(新しい演目が始まるたびに)見に行っていた。

娘。がフォーメーションダンスなら、℃-uteはシチュエーションダンスであろうから、叫びのような、止まった状態の多い「能」のようなダンスは、良い方向性だと思う。嵐やPefumeのダンスの系統だ。チーム感も強くなる。

 

℃-uteの「心の叫びを歌にしてみた」を聞くと、SE(効果音)で音楽全体をコントロールするタイプの音楽で、映画やゲームのBGMなどの劇伴音楽に近い事がわかる。前回の、愛ってもっと斬新もSEが多く、アダムとイブのジレンマもSEが素晴らしかった。

 

メロディやコードに凝るよりも、SEや音色の積み重ね方や使い方のセンスで、シーンを作るタイプの音楽を、おそらく℃-uteは目指している。

4つ打ちマイナーメロディ歌謡のアダムとイブのジレンマと、ハロプロ内の同系統の曲と聞き比べてみて欲しい。おそらくこの曲だけ、かなり多く目立つようにSE(効果音)が使われている。

 

℃-uteの場合、あまりメロディやコードには凝らない方が良く、薄めのポップスが似合うと思う。そこでの冒険は抑えたほうが良い。しかし、SE系の冒険はどんどんするべきだ。SE系の音楽で、シーンを作り、シチュエーションダンスをする。