ファッション誌NYLONアイドル特集

W.W.D(でんぱ組.inc)やエビ中、Bisが女性ファッション誌の特集に

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女性ファッション誌と男性ファッション誌にアイドルが登場する事が多くなった。ファッション誌を読むような層とアイドルヲタになるような層が接近した(接近している見込み)という事だ。

中島早貴が好きな男性のタイプは「おしゃれな人」と。nkskヲタの男性の方、FineBoysを買って読もう!!Smartに早貴ちゃんが出たらSmartを購入!

もともと、ファッション系の資本が女性J-POP歌手の活動を支えていたのだから、そこが衰退し始めれば、アイドルにくるのはわかっていた事でもあるけれど。

アップフロントの活動も、テレビ出たり取材陣呼んだりと、ずいぶん金回りがよくなった。

地域振興系の政府資金はあらかたAKBに取られたか??県ごとにオーディションをやるという企画をAKBはやっていた。恋するフォーチュンの地域振興キャンペーンが効いたのだろうか。

アップフロントは地域振興系資金はここまでだと感じて、SATOYAMAからファッション性をアピールする番組に切り替えたのかもしれない。が、本当のところはわからないけれど。

顧客をつかむ興業は大変大切なのだけれど、スポンサー向けの見せ興業も必要なわけだ。

ファンドのいいなりになるのも良くないが、シングルの制作ににファンドが入ってくれば、MVやジャケット、曲の品質に資金を投入できるので、ヒットを狙うものが製造できるようになる。

CDを買わないし、お祭りイベントの時にしかライブに行かないタイプのファンにとって、MVが最終作品だという事を認識しなければいけない。

ただファンドが大きく介入すると、ファンドの決定権を握っている音楽もしらない年配の方に理解できる音楽を作ることになって、音楽の品質が劣化する。J-POPはひどい品質の音楽が多く、おかげでアイドル音楽が一般的なJ-POPの品質を上回っている。

下手にファンドをいれて、アイドル音楽のレベルを低下させれば、アイドルに流入した音楽ファンは、ここを離れるだろう。

 

「音楽の質」というプロモーションで、フェスに出て、そういうファン層をつかむのが、ベビーメタルだろう。でんぱ組.incもそれなりにできている。同じレーベルだし。SEKAI NO OWARIもいるし。

音楽自体にうまく複数の要素をこんで、色々なファン層をつかむための工夫がされている、なぁと思うのだ。音楽の価値とか、アーティスト性とか、そういうのは、ほっておいた、そういう工夫。それとアイドルの相性が良さそうな事もわかった。SEKAI NO OWARIもMVをみると感じるだろうけど、ほとんどアイドル売りだし。

℃-uteちゃんもトイズファクトリーにプロデュースしてもらいたいというのは、よく思っている。ファッションに強いレーベルっていうわけでもないが、1曲自体の音楽の工夫、といったものが、あって、自分自身そういうプロデューサーが頑張ってる曲が、なかなかに面白いのだ。

色々な要素をうまくつなげた、という。ハロプロで言えば、あのガキさんのラップ曲、How do you like JAPANみたいな。WHAT'S UP 愛はどうなのよ、も良い。

というか、ここ3年の娘。曲で、個人的にもっとも評価するのが、WHAT'S UP 愛はどうなのよ、だ。つんくちゃんの天才性がよく現れた曲だと思う。

ただ、その色々な要素の選び方が商業としては問題なのだ。

それをビジネス的に、いま時代の流行している文化、に合わせて、いくつか選び取らないといけない。流行ってもいない文化を、つぎつぎ切り取って、それを組み合わせても、たんに変な曲だ。自分はそれでも面白いし、ハロプロ楽しい、だけど。

客がいる場所、その文化に属しているような要素を切り取って、それを組み合わせていく、それとアイドル音楽の相性が良い

SEKAI NO OWARIを聞くと、うまく流行っている文化の要素を、音楽要素として抽出し、それをつぎはぎし、うまく組み合わせる事で総合的な音楽にしている。

つんくちゃんの天才性は、この音楽要素を選択するところじゃなくて、誰かが選択した要素を、エンターメインとして組み合わせるときに、現れると思う。

そこは誰にも真似できない上に、もっとも天才を感じる場所だ。

音楽要素や音色自体を、世の中の文化や流行をみて選択できるような、秋元先生のような才能は、つんくちゃんにはない。というか、そこがプロデューサー秋元先生の天才の部分なんだから、誰にもおいつけない。流行りのワードを選んだり、そういう才能。そこを組み合わせる才能は、秋元先生には、備わっているわけではなかろう。

つんくちゃんの天才性を、開放してやるには、チームがちゃんと作業しなくちゃダメだと思う。ビジネスとして、こういった要素やワードが良いだろうって、ある程度材料を揃えてくる人材。この要素や、このワードは使っちゃダメ、というチーム。

 

追記:

「WHAT'S UP 愛はどうなのよ」の小太鼓的なパレードや、昔のスポーツ大会のシンセサウンド?という音色選び、とか、けっこう、時代を掴む選び方をしているんじゃないかと、思うのだけど、どうでしょうか? 2012年当時は少し早すぎたけれど、 2014年なら十分、時代が追いついてきた気もする。

℃-uteで言えばShinesあたり。

℃-uteでもSEKAI NO OWARIちょっと近いカンジで

Vangelisサウンドとテクノポップと、SEKAI NO OWARIみたいな太鼓サウンド使って、ああいうパレード曲作ってみても、案外いけるかもしれない