Perfume「Sweet Refrain」考察と℃-ute

何かの映画のフライヤーでこんなカンジの見たような??

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映画見てないからよくわからないけど、なんかありそうですよね??

 

Perfumeの音楽の問題っていうと、身も蓋もない言い方だけど、ちょっとリズムジャンキーすぎるっていう所。そこが特徴なのだけど、ほとんどの曲がリズムジャンキーだと客層が狭くなる。ドンドコピコピコしてるだけで、うるさいという。しかも、ボコーダー声だから息が感じられないから、心地よくないです。という人も多いかと。

ヤスタカ曲は、1曲1曲はアーティスティックなタイプなので、あんま客層を広くとれない。狭めて音楽性を高めるタイプの曲が多い。なので、ある程度、色々な種類の曲を作って、客層を広げて行きたい、というのが、プロデューサービジネス的な考え方になると思います。

(レコード会社のプロデューサーの要望と、ちょっと違うものを作ったという、中田ヤスタカをアーティストとしての価値を高めるプロモーションもなされたようだ。)

 

そういう流れで「Sweet Rain」リズムジャンキー系の曲ではない、というプロデュース方針だと思う。

そういう中で、どれだけystkが曲を作れたか、という事がポイントになる。

ystkサウンドは、リズムジャンキーが作るトラックの、リズムの推進力が音楽を強力に進行させており、そこにあまり推進力のない、もしくは浮遊感の強いコードがのっているのが特長だ。歌はボコーダーなので、歌唱による推進力はないので、ある程度、フレーズを細かくしてテンポ感で推進力をつけるというのが、サビの考え方だと思う。

 

そのリズムジャンキー的なリズムの推進力がないSweet Refrainはどうなったか、というと、やはり推進力にかける曲だ。ダブステ系のシンセベースで、ある程度、推進させようとしているが、サビではそれを使わないので、サビの速度感が低下してしまった。Bメロはベースのおかげで推進力が強いと思う。

 

このやりかただと、生歌歌唱にするか、サビのコード進行とテンションの使い方を工夫していかないと、推進力不足になると思うのだ

(そもそもポップスは、トラックを簡素にしても、生歌で推進力を作るから、それなりに推進する。perfumeのようなボコーダー声にすると、歌唱での推進力は期待できない。だから他の部分に工夫を入れる必要がでる)

 

℃-ute音楽制作陣は、この「Sweet Rain」から、けっこう学ぶこと多いと思います。「心の叫びを歌にしてみた」に路線が近い。アルバム「Game」あたりのポップスをうまく焼き直したテクノポップ系「爽やか女子ポップス」というのは、℃-ute「叫び」でやった事で、これをPerfumeもやっている。

℃-uteは「Love take it all」もまだMV音質じゃないからよくわからないけど、YMOテクノポップで、ゲーム音楽のPC88の頃の古代祐三作曲みたいな雰囲気。テレビドラマ「ノーコンキッド」みたいなレトロゲーム文化、というムーブメントにのった曲。ノーコンキッドでは、波瑠がおしゃれでスタイリッシュのファッション編集系の女性を演じていて、YMO古代祐三みたいなレトロゲームサウンドが、スタイリッシュな女性ファッションやおしゃれと結びつく、っていうのをイメージ化しました。

 

℃-uteちゃんが、こんなに時代の流行の文化の根ざした「音色」を使って、ゲームや映画やファッションや色々な文化を音楽で融合させようとする「総合芸術と流行歌」をやり始めるなんて、感激です。

これで従来のハロプロつんくちゃんファンは削ぎ落とされるし、ハロプロ型の、ハロプロ中毒者に頼ったそこそこのホールで回数を重ねるツアーと、それ以外に広がらない人気、といった数値分布から、いま風のアイドルの数値分布に移っていくんだろうなと思う。そうならなければ、℃-uteは即終了なので、いまは背水の陣で、℃-uteを応援し始めてから、いちばんピリピリとした空気感で、痺れる緊張感だ。

 

注釈:おそらく℃-uteにいた、ハロプロファン、つんくファンが、ほぼ削ぎ落とされた状況だろうし、今度のシングルで、残っていたファンも完全に落ちると思う。℃-uteが好きなファンしか残らないだろう。そういったハロプロジャンキーは極度に遠征を繰り返し、ホールコンの前側に座り、曲にそぐわないコールを繰り返し、毎回来てるの?と思うようなほどツアーに何回も参加する人たちだ。

℃-uteは、そういったハロプロ型ファンの人たち以外の今時のアイドルファンやこれからのファッションヲタク的なファンがおそらく増えたきている、それは現場にいってれば感じる事だと思う。色々な指標にも現れている。

ファンの全体数が増加し、ファッション系のファンの増大、ハロプロジャンキーからの人気の大幅な低下。

℃-ute陣営は、データーを分析して、もはやハロプロジャンキーに頼らなくても、なんとかなると決断し、今回のシングルを投入したハズだ。