help me!!が娘。ではEDM楽曲の傑作だと思う
このブログでは何回も書いた気がするけど、Help me!!が傑作
ちなみに自分が娘。のEDM楽曲で一番好きなのはワクテカです。
Help meは楽曲の推進力の付け方が、ちゃんとEDMの音の使い方や音の飛ばし方で、表現している。強いEDMリスペクトやリファレンスを感じる。
これにエモ系のストリングをうまく組み合わせて、マイナーリズム歌謡とフィッティングするシステムになっている。
娘。が真正面からEDMに挑戦した曲だと思うし、技術力の証だ。難点はマスタリングがまだ未熟で、ベースのワウワウとかブリブリしてる音の、音の飛び方が鋭角でないため、耳にインパクトをもって飛び込んでこない。もうちょっとこの刺激的なベースの音が、うまくマスタリングできれば、EDM的に良い曲だ。
help me!!は、この曲で人気が出なかったらおかしい!と思える納得の傑作だし、この曲は大きく顧客の客層を広げたと思うのだ。
いまの娘。はこの曲の貯金じゃないか?
この段階において、でんぱ組はでんでんぱっしょんを発売していないし、BABYMETALも、まだ楽曲に躊躇が見られ、いけるんだか、いけないんだか、という線をさまよってるところだ。3rdシングルのメギツネは6月中旬発売であって、BABYMETALはこの曲から、正面からMETALに突入するようになる。アイドルだとかなんだとか言わず、真摯にMETALへ進んでいった。
perfumeは未来のミュージアム問題へ進撃を開始し、そのまま人気を落としていく。
そういう状況で、楽曲面で一人勝ちしたのが、この時期のモーニング娘。であり、この傑作曲Help me!!であったと思う。
ところが娘。は以後、楽曲のレベルが上がるどころか、愛のジョークにおいてはハロプロDD系に配慮を魅せるあまりに、EDM的な方法で楽曲の推進力を煽るより、従来のロリコンユーロビートな歌メロ煽りやフレージングを多用してしまい、EDM系の音色で曲の推進力を出す、というやり方が後退してしまった。
これは楽曲の質の低下だ。ユーロビート系の部品は、はやりEDM系には、合わない。愛のジョークが出てから、半年聞き込んだが、やはり耳は慣れず、この組み合わせは「変だ」と思う。
さらにトリプルA面シングルで、もっと品質を低下させてしまった。
一方、でんぱは、でんでんぱっしょん、BABYMETALは、とうとうアイドル楽曲最高峰のギミチョコ、pefumeはLevel3と、技術力のある楽曲を出し始め、完全に娘。が遅れてしまった。
モーニング娘。はおそらく楽曲の質競争には勝てない、ということで、こっそり進路の方向を修正したと思う。それが森三中とのコラボだろう。
芸人とのコラボは、楽曲の質路線には、あまりそぐわない。芸人とのコラボはパーティーソング向きだ。でんぱはパーティーソングで高い質の曲を作ったが、でんでんぱっしょんと芸人はあまり相性はよくなさそうだ。
EDMとメタルコアは、音楽の本質として、かなり近いので、BABYMETALのメタルコアが勝ってしまうと、EDMは自動的に負ける確率が高い。
EDMとメタルコアは、人間の感性の似たようなポイントをつつくので、ここの競争は厳しいのだ。
娘。は楽曲に関しては、もうほどほどで進むのだろうから、あとは修正した進路が、どのくらい決定力があるか、
「お笑い+楽曲」という路線に、どのくらい魅力があるのか??
コラボということで、森三中のイメージをかりて、モーニング娘。のイメージを作るということだろう。
(コラボと言っても、楽曲のメンバーに加えるコラボだから、芸人の力をかりてプロモーションといったレベルをはるかに通り越してるわけだ。メンバーと芸人をいっしょにまぜて、芸人的なイメージでメンバーを見る、という事を余儀なくさせるプロモーションだろう)