℃-uteのアンセムについて

「ほーら!」

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『Love take it all』を毎日たくさん聞いている。この曲は良い!℃-uteの新しい代表曲になればいいなと思う。

℃-uteのアンセムは『kiss me 愛している』だと思う。ハロプロが積み重ねてきたユーロビートの技術、マイナーリズム歌謡のつんくちゃんの才能、歌謡を極めるグループ℃-uteの三位一体の名曲だ。

ユーロビートでここまでのことができるんだ!という芸術性も持ち合わせており、アップフロントの創造的音楽作成の仕事に素直に感激できる曲だろう。これに、MMDスタイルのMVで、これがまたニコ動へリーチするのだ。

マイナーリズム歌謡とユーロビートを合わせれば、ファッション系の女の子が歌うような曲でもあり、これが女性へとリーチする系統の曲でもあり、ここらへんが℃-uteの客層の拡大の下地になったと思う。

ハウス歌謡はファッションモデルのような子達が歌う曲だから、この系統に入る℃-uteは最初から、ファッションがかっこいい女子、という層への到達実績があり、最近、新たに女性へリーチしようと、本質を変更したわけではない。

4つ打ちマイナーリズム歌謡』が5人の℃-uteの基本路線であり、これで人気が上昇している。

女子層へのリーチを狙った楽曲は、軸足の変更であり、本質的な路線の変更ではない。

ニコニコ動画についてもニコニコ超会議のヘッドライナーの役割であると考えて良いだろう。いまでもkiss me 愛しているのMMDはアップされ、まだ本物の℃-uteの歌うkiss meを聞いた事のない人たちもいて、このまえのNHKの収録の時に、これが本物か!というツイートがされた記憶も新しいだろう。

そのkiss meの本物も、こんどNHKで放送されるらしい。

9.9武道館の最初の曲が、kiss me 愛しているで、最初の最初、どーんっていう低音が鳴った時に、衝撃が走ったファンが多いだろう。自分はあれでいっきに泣いてしまった。

この局の衣装、短パンにセパレートの水着風衣装は℃-uteの代名詞になり、ほかのグループがこういう衣装を着ていると、℃-ute風衣装と呼ばれる事になった。

 

改めてこの曲を聞くと、Aメロの歌メロと歌メロの間で、ディレイ系のエフェクトであいの手を作っている。EDM系の音色の前から、この方法だ。

というか、サビのねえ、ねえの部分をCDで聞くと、ディレイに聞こえるから不思議だ。もちろん並んで一人一人歌っているわけだけど。

 

この曲は楽曲レベルが大変高いと思う。ユーロビートの技術力は確かなものがある。

 

で、おそらく℃-uteがユーロをやっても、なかなか今後、この曲のレベルを超えるのは難しいだろう。新たなる傑作を生み出すため、ゲーム音楽の世界に飛び込んだ判断を支持したい。

EDM系の音色を使ってハロプロ℃-uteのおんがくを作るとどうなるか、これは2013年の曲でだいたいわかったと思う。

Crazy完全な大人は、EDM系の音色を使った良い曲だろう。分野的にはEDMというより、エレクトロハウス歌謡だと思う。

℃-uteのEDM音色の4つ打ちはエレクトロハウス、エレクトロダンス、あたりに分類しておくのがだろうじゃないだろうか?

アルバムのEDM曲「なんにもしたくない」もレベルは高めで、いまのところ、℃-uteがEDMのエレクトロ系やったときの楽曲レベルの最高到達地点あたりだろ思う。

 

たどり着いたツアーの、なんにもしたくないの楽曲のパフォーマンスは、そのダンスと衣装がフィットして、特別に神聖な空間を作り出し、神殿で行われる儀式のようであった。その静かさと神秘性に、感情が高ぶった。

 

然程高くない標高なので、もっと高いレベルのところを目指したい気もするが、熱量が確保できないので、このジャンル自体を深く追求する時間は、現在なさそうだ。

ゲーム音楽テクノポップ路線の方が、℃-uteの熱量やゲーム感にフィットしやすそうだ。

 

ぜんぜん関係ないが、ベリーズのゴールデンチャイナタウンは名曲だと思うし、楽曲のレベルが高い。言葉遊びや、これまでつちかってきたディスコ音楽の技術が詰め込まれており、これぞハロプロの傑作曲のレベルの高さ!と思った曲だ。ユーロビートや、それ以前のディスコ音楽の技術力はあるな、と、kiss meとゴールデンチャイナタウンを聞くと、思う。

いま娘。を含め、色々なぐるーぷで挑戦しているEDMも、そのうちこういった高い技術レベルに到達する、と良いなと思う。

なので、下手にハロプロDD系のヲタの好みに妥協したり、過去のバンド系の没曲の1音1音をそのままEDM風の音色に置き換えたような手抜き曲、過去の感動系メロにEDM系のリズムアレンジをした曲、というような、時間がなかったから、みたいな事はやらないで、真正面から挑戦し続けて欲しいと思う。