モーニング娘。「時空を超え、宇宙を超え」ラジオ音源

麻枝准ワールドなの?それともフィリップ・K・ディック!?

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ラジオ音源だから音が凄く悪いという事だから、まあまだよくわからない。

けれど、かなり聴き心地の悪い、というか、かなり耳障りな音楽だなと思った。ただラジオじゃない音源になれば、そういう不快さはなくなるかもしれないので、MVのYoutubeレベルでどのくらい、不快な音がなくなるか。

 

聞いた時に感じた曲調は・・・『悪夢』

日常が狂っていき、いつのまにか現実なのか夢なのかわからない「狂気の世界へ」と、現実という日常がとつぜん崩壊した、そういうカンジを、曲から受けた。

自分は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のSF小説家「フィリップ・K・ディック」のような世界観を感じた。(有名なタイトルだから上記のものを上げた)

ディックを読む読者としては「火星のタイムスリップ」に雰囲気が近いと思う。

あらすじ引用

火星植民地の大立者アーニイ・コットは、宇宙飛行の影響で生じた分裂病の少年をおのれの野心のために利用しようとした。その少年の時間に対する特殊能力を 使って、過去を変えようというのだ。だがコットが試みたタイム・トリップには怖るべき陥穽が隠されていた……P・K・ディックが描く悪夢と現実の混沌世界

引用終わり

火星の環境で精神に異常をきたした少年は違う時間の感じ方をしているという仮説をもとに、そこからタイムスリップができるのではないか、というSF小説。で、タイムスリップするんだけど、そこは本当の世界じゃなくて、分裂病の患者の過去の狂気の世界だった、という筋立てです。

 

とにかく、気色の悪い、悪夢の音楽で、聴き心地が悪い・

 

もしくはゲームのKeyのシナリオ作家「麻枝准」のような世界観だろうか。毎日繰り返されてた日常が、いつのまにかそうではなかった、という崩壊していく世界。

AIR」とか「KANON」とかです。麻枝のテーマは「死」と「(擬似)家族」

 

メロディはちょうど2000年くらいのB'zを聞いた久石譲フォロワーが書いたようなメロディで、Keyのゲーム音楽っぽいし。

 

曲の世界観とタイトルとアレンジは、綺麗に合致していると思う。

ループする日常が突然崩壊した悪夢と狂気の世界というダークな雰囲気がスキな人にオススメ

自分にはちょっときついかな。フィリップ・K・ディックは小説は好きです。音楽でやられるとちょっと辛いかなぁ。

娘。の曲は、葬式や霊園や臨死体験や輪廻転生や、とうとう「日常が突然崩壊した世界」とかでほんとに、こう、どっかとんでもない方向へ飛んでいってしまって、自分はついていけないです。

 

2000年あたりにもう一度タイムスリップして、というカンジなのかなぁ

 

B'zと久石がスキな2000年当時の久石譲フォロワーみたいなメロディはEDMとけっこう相性良いんじゃないかと思います。