℃-uteの陽調音楽の方向性は

「心の叫び」のテクノポップのアレンジは良かった。曲の評価としては新しい世界に踏み出した最初の1歩としての評価をしたい

f:id:idealogos:20140421124022j:plain

嫌いで嫌いで嫌い以降、80年代アイドルとしての世界観を作りつつあり、2012年以降の曲はトータルでみると、その世界観に存在しているだろう。もっとわかりやすく80年代を伝え、けっしてひるまず突き抜ける必要がある。

40から50歳以上のおじさんには、全体的に80年代は不評になりやすいが、10代の女子のアーリーマジョリティ層は、おそらく80年代文化を今風にトランスレイトしたものに食いつくというか、おそらく喰いつきを見せているのが、℃-uteの現状のような気がする。

EDMやテクノポップやダンスポップ+80年代世界観と衣装の相性が良いようだ。

この前、AViciiの曲「Yolu Make Me」を上げた。ローラースケートディスコのMVの曲だ。

これほどわかりやすい80年代風MVも中々ないだろう。

 

℃-uteの雰囲気に合うのはジャスティンビーバー系のプロジェクトの「Carly Rae Jepsen」じゃないかと思う。自分はジャスティンビーバーもけっこう好きだ。

Carlyはカナディアンアイドルという番組の出身者で、かわいい(cute)を売りにしていている。技術的にも上手くもないが、かと言って、ももクロやAKBみたいな異常な技術の未熟さをウリにしたりはしていないし、年齢が低いロリでもない。若くかわいく見えるけど、それなりの年だ。またおしゃれさんだけど、セクシーな服は似合わないし、グラマーさの反対だ。

と、ちょうど「キュート」と「おしゃれさ」みたいなものをウリにしてる気がするし、そういうのが℃-uteと重なる気がする。

ビヨンセみたいな上手さとセクシーさを売りにするアメリカンアーティストより、カナディアンアイドルのカーリーの方が、℃-uteの進む方向性じゃなかろうか??

ジャスティンビーバーは、よく作られているアイドルだと思うし。

曲は王道ダンスポップスが中心だけれど、基本的に80年代王道ダンスポップスで、「EDM的な文法」でセンス良くまとめた音楽だ。

とくにこの曲は、露骨に80年代ダンスポップスを今風の文法とセンスでまとめたものだと思う、MV自体も℃-uteの参考になるんじゃなかろうか


Carly Rae Jepsen - This Kiss - YouTube

この人の曲はだいたい、10代女の子のありきたりな心情を描いたものが多く、これも現在の℃-uteの歌詞と同じタイプのものだ