スマイレージ「地球は今日も愛を育む」
4つ打ちハウス!!
スマイレージ『地球は今日も愛を育む』 (S/mileage[Earth helps grow love again ...
音楽の「雰囲気」でWinkを思い出した。そもそも音楽スタッフはだいたい同じ人達なのかな?
スマイレージやBerryz工房系にしては珍しくよく出来ている方の4つ打ち。Berryz工房はアイドル10年が文句ない4つ打ちだった。スマイレージのこの曲は文句はそこそこあるのだけれど、まあ出来の良い方の「普通」のハウスだろう。
℃-uteにこの4つ打ちがきたら、さんざん文句を言う出来の悪さだけれど、スマイレージの4つ打ちなら、これは出来が良い方だと思う。
日頃℃-ute推しで℃-uteの音楽を聴いてる4つ打ちに慣れた(慣らされた)ファンでも、この曲なら、スマイレージの曲でも、それなりに良く聞こえるのではなかろうか?
イントロで声とインストのバランスがまずい気がする。もっとインストの音が前にきて、声が後ろからなる方が良い。それで通らない声なら問題がある。もしくは音程をボーカル音程に重ねすぎたか。インストの周波数の厚みの選択を間違ったか。
せっかく出だしのインストのリズムで体がのっているのに、歌で違うリズムを作ってしまう。またインストが4つ打ってる単位で作られているのに、歌が8つ打つ単位で作られていて、これもまたバラバラになってしまう。
つまりインストと歌で、全く違うリズムと周期パターンなっていて、これが4つ打ちとして壊滅的に良くない。
だから少なくともインストを前面に出して、歌を軽くのせるようにしないとダメだ。
この出だしで、この曲がダンス曲として失敗してるのがわかる。本当は4つ打ちやバッキングのリズムパターンにリズムを任せて、歌はふわっとのるようにしないとなのに、歌で違うリズムパターンを作ろうとしてしまう、これがハロプロ4つ打ちの間違っているポイントだ。
Aメロ後半のあかりちゃんのパート「問いただしてみる」の「みる」でメロディ終わりのキメを作ってしまったので、これで曲の推進力を止めてしまって、4つ打ちの単調なリズムによる進行感や陶酔感を打ち消してしまう。
せっかく漂うようなカンジのハウスなのに、メロディ終わりのキメで現実に引き戻されて体が重くなってしまう。
Bメロの処理は高揚感と曲の推進力が強く、この曲の見せ場となっている。
でんぱ組.incのようなメロディが終わらないうちに、次のメロディをかぶせてくる手法は、やはりアイドル音楽には効果的だ。これでいまのアイドル音楽に必要な熱気と推進力がでる
ところがこの熱気と曲の推進力を、Bメロとサビの空間の大きさで、すべて打ち消してしまう。もっとBメロの歌の終わりと、サビの歌の始まる部分が近くないとダメだ。今時の4つ打ちなら近くしないと。サビの始まりにスポットライトを当てるタイプのイメージだから空間が大きいのだけど、4つ打ち系の音楽だと、ここで推進力を停止させてしまうのが、アウトだ
Bメロの終わりでなんとなく曲が終わっちゃって、強引にサビを追加した、というカンジになってしまった。
サビがAメロのようなメロディなのも問題だ。(この曲のAメロと同じメロディという意味でなく、一般的にAメロにつけるようなメロディという意味)
曲のアレンジの仕方から言って、サビらしいサビをつけたい、という曲なのだと思う。(The powerみたいな洋楽系の曲ならサビはさくっと通り過ぎて曲の推進力をさらに加速させる理由がある)
サビの終わりが出だしと同じだけど、出だしのリズムパターンはどこいっちゃった、みたいな、もう支離滅裂なアレンジだ。
この曲のアレンジ、良いところは普通に決まってるのだけど、おかしなところは支離滅裂なくらい理屈が通らない。どうしちゃったの?と思う。作曲者とアレンジャーのかみ合わせが悪いのだろうか?意思の疎通がはかれなかったか?
仕事のマネージメントに問題があると思う。期間が短すぎた、連絡が取れない、全く企画が伝わっていない、など。
Aメロは変なキメで損しているが、ほぼノープロブレム。Bメロは快心の出来栄え。
サビと変な3つ続けるメロディですべてをぶち壊してる
Aメロ+Bメロなら、非常に良い音楽だったのに