赤文字系と青文字系のアイドルの現在の姿

赤文字系雑誌ってこんなカンジ

20代女性に対するある調査の結果を大雑把に書くと、自分が赤か青かどちらか自分でどう思うかというアンケートにおいて、赤文字系３割青文字系３割どちらと言えるほどではないが４割だった。

つまり、赤か青かはっきりしない人が多く、また赤も青もそれなりの割合いるので、アイドルグループとして、赤を狙っても、青を狙っても、７割の女性をカバーしていると考えてよい。

赤が親社会系、青が反社会系であるが、青文字系文化において、その集団がよほどルサンチマンでない限り、実際に反社会的な行動を起こしたりする可能性はない。

という事で、社会に対する軽い意味でのスタンス、という事で、この分類区分を用いていきたいと思う。

青文字系の方がヲタク化しやすく、ファッションなどにおいても独自性を主張したがるので、セカイノオワリ、でんぱ組.incなどが、青文字系グループだといえよう。

サブカルといわれてるグループは全体的には青文字系に分類して、だいたい間違いないが、その程度には差はある。

青文字系アイドルグループだと、どうも、ファッションの奇抜性と下手でもなんとかなる、という技術の未熟性、が組み合わさるのが、人々の支持を受けやすいようだ。

ベリーズは比較的、反社会的な青文字系ファンに支持されていたふしがあるが、技術力が高いおかげで、一発逆転を狙いたい青文字系には支持されにくく、また男性ファンも、あまりアイドルが原宿系であるのを支持しない傾向にあり、また地下アイドル接触系ファンも支持しないなど、大きな支持層を探すのが難しい。

ハロプロ全体のパフォーマンス推しの結果、おそらくは親社会的で、努力が結果に結びつくという、自己肯定的な層や、赤文字系女子との、相性が良さそうであり、その結果が、リア充女子感のある、スクールカースト上位の女の子のチーム感がある、℃-uteがその支持を拡大している、と自分は分析している。

ビジュアル的にも赤文字系は男性受けを狙っているので、原宿系よりは男性に支持されやすいが、反社会性の強い大人の女性が嫌いなヲタクや、ルサンチマンの強いタイプのアイドルヲタクからは、もっとも嫌われるタイプのグループの一つでありそうだ

℃-uteはこの１年間の軸足の修正により、℃-uteファンの中の反社会的な傾向を持つ層をうまく切り落としていった。切り落とされた層は、ヲタクタイプや、青文字系タイプだろう。

青文字系層でもルサンチマンが強いファンは、曲の異質性を強く気に入るタイプ、つまりそれで「特別感」と「優越感」を感じたいタイプであろう。

赤文字系層の中でも努力と結果を重んじる層では、℃-uteちゃんのパフォーマンスを強く気に入るタイプで、それを努力の結果と受け取ろう。

現在、曲の異質性はファッションの特異性と、技術の未熟さによる、外側からの一発逆転を支持する層に受けがちで、これは青文字系アイドルの方に親和性がある。

赤文字系アイドルを支持する層は全体的に、ちゃんとしたジャンル音楽(多少、アイドル的な面白さや変なカンジはのこすとして)に対して、挑戦して、努力して、きちっとパフォーマンスで結果を出すという、きわめて自己信頼的で建設的なストーリーに魅力を感じているようだ。

まとめると、ファッションや曲などの「外装」による奇抜さで未熟な自分が一発逆転するストーリーを描くのが青文字系アイドルで、ファッションや曲はコンサバ(保守的)で努力し挑戦するという建設的主体的自己を持つ自分、というストーリーを描くのが赤文字系アイドル、となろう。