「わがまま気のまま愛のジョーク」MVを見て℃-uteのMVに思うこと
『千手観音!!』
娘。のMVを見ていて、℃-uteのMVはこうした方が良いのではと思ったポイントがある。
ハロプロとAvexのアイドルのMVにありがちな事なのだけど、歌とダンスに曲やグループの世界観みたいなモノはよく作れていると思うのだが、アイドル個人個人がどのようなカンジの人か、というのが描かれていない。
一番アイドル個人の魅力を描いているのは、AKBグループのMVだろう。
娘。ヲタの感想を読んでいると、どうも娘。MVは、そこに至る背景知識や、その子の性格やストーリーとか、予備知識があると、すごい興奮するようだ。
アイドルだからストーリーの流れも大切なのだが、MVとは全く知らない人達向けに、アイドルグループを紹介する、という考え方で作った方が良いのではないかと、考える。
曲やダンスで気に入ってもらうのも大切な事だが、やはりアイドルというのは、アイドル自身に興味を持って貰うという、事を大事にしなくてはダメだろう。
℃-uteなら、なっきぃだけ、なぜかちょっと違うとこいたり(アルバム初回盤Bのジャケみたいになっきぃだけお腹痛くなっちゃったとか)、岡井ちゃんがパンくわえて遅刻してきたり、舞美ちゃんがドアノブを折ってたりとか、そーいうMVが必要なんじゃないだろうか?
歌とかダンスってそこまで強くアピールするものでもないだろうに。歌やダンスは「何か」を表現するための道具であって、それ自体目的ではない。
その「何か」が結局、作曲作詞者の世界観だったのだが、それは今やアイドルの音楽にとって、相性の良いものではない。その「何か」はアイドルグループやアイドル達0自身、つまり「アイドル性」であるべきなのだ。
モーニング娘。ファンには「つんくちゃん」のファンが多いから「つんくちゃんの世界観」を表現するMVでも間違いはない。
しかし、℃-uteファンの多くはつんくちゃんファンではない。ちゃんと主役を彼女達自身に設定すべきだろう。
そして、まだteam℃-uteでない人達に向けて、彼女たち自身への興味を持ってもらう、そういうMVが必要ではないだろうか