『アダムとイブのジレンマ』でつんく♂作曲の限界を露呈(説明追加あり)

つんくさん、おつカレーライス」 by きゅーとちゃん

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℃-uteのパフォーマンスが世界標準となり、J-POP仕様だったサウンドが℃-uteの足を引っ張る形になっていたのだが「Crazy 完全な大人」で、ようやくハロプロの制作陣が℃-uteに追いつき、℃-uteのリズムや歌声をスポイルしない状態となり、曲全体が世界標準となった。

従来のハロプロのサウンドは、つんくボーイがちょうど上手く歌えるサウンドでありJ-POP仕様だった。℃-uteの歌唱法はつんくボーイより、リズムのポイントに与えるインパクトが強く、J-POPよりダンス音楽に向いている歌唱である。つんくボーイの歌唱はハロプロメンバーでは田中れいなに近く、リズムは良いタイミングで入るのだが、音が「ぺらい」ので、リズムに対するインパクトが弱いのだ。れいな自身はそれを子音の発音によって、音のアタックを強くし、リズムに対するインパクトをぎりぎり確保していた(J-POP仕様のサウンドとは…歌唱のリズムのインパクトが弱いので、低音やコードカッティングもインパクトを強く取らずにモアモアっとさせる)

2011年あたりは℃-uteの楽曲のサウンドはハロプロ(つんく歌唱)仕様であり、℃-uteのパフォーマンスの足を引っ張る形になっていた

2012年から(新しく℃-ute担当になった)橋本チーフマネージャーによるアップフロント本流のサウンドを重視する方法論により、いかにもアップフロントにありそうなロックバラードの「君チャリ」とフォークロック(アリス)の「悲しきヘブン」と、ちゃんとした音楽になった℃-uteのシングルから、℃-uteのサウンドは外部に到達するようになり、人気を拡大していくことになる

ハロプロのスタッフも世界標準になった℃-uteに追いつこうと頑張り、ようやくダンス音楽においてちゃんとした音楽として制作したのが「Crazy 完全な大人」。℃-uteのダンス音楽パフォーマンスをハロプロが足を引っ張らない形で提示できた初めてのシングルとなった。(℃-ute歌唱のリズムのインパクトを活かせる。低音もしっかりとインパクトを作り、音楽全体のリズムをはっきり提示できる、ダンス音楽になりやすい作り方になった)

 

「アダムとイブのジレンマ」はダンス音楽において、℃-uteの歌うメロディの良さを極限まで追求しようとした野心作であり、現状、もっとも高い技術力を用いて作曲された、つんく渾身のメロディだ。

ところが、℃-uteのパフォーマンスは、つんくボーイを上回るポジションだったようだ。つんく作曲は仮歌を入れ、これを提示することで、ハロメンに曲を提供している。今回わかったことは、つんくさんがうまく歌える以上のメロディは、つんくさんの引き出しにない、という事だ

なぜそれがわかるかというと、アダムとイブのジレンマのメロディはシャ乱Qだ。つんくちゃんが全力をだしたメロディがシャ乱Qであり、℃-uteのパフォーマンスの限界に挑む形で作曲したのがアダムとイブ。

同じレベルの作品が出来上がった。

 

今後、つんくボーイが曲を℃-uteに提供するなら、つんくボーイが歌える以上のメロディを提供しなくてはいけない。それがつんくちゃんにできるだろうか??

すくなくとも仮歌を渡すときに、「お前たちのがうまくやれるから、みんなで話し合って歌をつくってくれ。俺の仮歌はたたき台として参考として渡しておくよ」とつんくボーイが言えるか、どうかだ。

 

そろそろ℃-uteにはつんく曲の比率を下げて、℃-uteちゃんの力にふさわしいメロディを作れる人物に曲を頼む形にしていかないとだろう。

つんくボーイ、きゅーとちゃんをここまで育ててくれてありがとう!

 

「アダムとイブのジレンマ」最高に好きな曲です。真剣にすべてを出し切って作ってくれてありがとう

 

世界を知る禁断の果実を手に入れた℃-uteは今こそ楽園を旅立とう!