ハロプロのEDMの源流

2008年頃に黄金時代だった『姫トラ』だと思います


姫トラ・スピード (Full Album) - YouTube

モーニング娘。がやっているEDMはHelp me!のようにEDMだなと感じる曲もあるのですが、とてもEDMとは思えない曲が多いです。やはりEDMはBPM126付近が妥当なのだなと感じます。

EDM150付近だと、パラパラ風のノリ方になってしまって、EDMの横なんだか縦なんだかわからない微妙な8ビートっぽい雰囲気がでなくなってしまう。自分だとBPM132付近で既に、EDMっぽいちょっと回転するノリに、速すぎてついていけなくなってきます。

『姫トラ』はトランスをパラパラできるようにしたアレンジという売り込み文句で、基本、トランスのユーロアレンジだと思います。なので自分はトランスユーロと呼んでいます。

この『姫トラ』はヲタ芸も打ちやすいらしく、ハロプロではヲタ芸は行われていませんが、この姫トラノリは、アイドルヲタクと相性が良いものでもあったようです。

Aメロに歌メロの間のインストのつくり方、Bメロからサビへのインストのつくり方の考え方が、姫トラとハロプロEDMはまったく同じ構造をしていて、いわゆるEDMらしくはないのです。

EDMではあまり使わないような系統を音を選ぶのセンスもおそらく姫トラ系の音の連想で選んだものかもしれず、ハロプロEDMの『センス』がほぼトランスユーロだなと感じました。

これではEDMを日本的に受容したようには聞こえず、単にトランスユーロをEDM系の音色で演奏した、ように聞こえます

 

モーニングの曲で、姫トラ系を参考にした最近の曲は、ドッカーンカプリッチオかなと思います。このカプリッチオのトランスユーロ系のセンスをそのままEDMで使用し出します。

たとえば『ABCDE-chaEchaしたい』や『トキメクトキメケ』が、姫トラ系EDMかなと思います。モーニング娘。のファンなんかは、ハロプロ曲のせいで『姫トラ』系ジャンルを聴きなれているのですが、一般的にはユーロビートとトランスを組み合わせた、かなり細分化されたディスコ音楽の1つのジャンルです。この細分化されたジャンルをさらにEDMの中でも然程EDMっぽくない音色を使って作曲してみた、というのがモーニングのEDMで、どれだけマニアックな音楽分野なん!?って感じます。

たしかに新しい流行というのは、こういうマニアックなジャンルから始まる事は多々あるのですけれど、新しいEDMのセンスを使って姫トラをやるなら新しい流行を作る可能性はありますが、、古い姫トラのセンスでEDMをやってるだけなので、おそらく新しく流行する事はないと思います。

 

で、ABCDE-chaE-chaあたりが、「おへその国からこんにちは」あたりに近いです。

おへその国からこんにちはの、Bメロからサビへつなぐインストの部分が、ほぼ典型的な姫トラ系のセンスです。

 

「わがまま気のまま愛のジョーク」も姫トラ系EDMのセンスと構造で作られています。なのでハロヲタヲタ芸を通ってきた人には、ノリやすい音楽だと思うのですが、2014年現在姫トラをやっている陣営はハロプロ以外にいるのでしょうか?

ユーロビートですらない・・・トランスとユーロビートをさらに細分化した姫トラという極めて細分化されたジャンル。

ほとんどの一般の人が姫トラなど経験してないと思います。

上の動画の姫トラから、カプリッチオ、イチャイチャ、おへその国を聞いて、わがまま気のまま愛のジョークを聞くと、音楽のつくり方が似ているように感じるんじゃないでしょうか。

Password is 0なども姫トラ系かなと思いますけれど、これはだいぶセンスが上がって、なにかオリジナルなサイバー系のジャンルの曲にも聞こえるので、この曲は少々評価できる気もします。この系統で修練をつんで作曲していけばどこか新しい未来にたどり着きそうな気もします