MUSICるの「ナカムラタカノリ」感想

ネット回復しました。思ったより期間長くなかったのです

その間に、Musicるの候補曲8曲くらいがユーチューブに公式アップロードされたので聞いてみました。その評をします


ナカムラタカノリ「I have サーブ権」 - YouTube

今回選ぶにあたって、おそらく一番気にしないといけないのは、℃-uteちゃんはアリーナ規模のグループであり、曲もアリーナークラスの空間の中で輝くことです。なのでメロディにスケール感があって、空間を強く支配できる傾向にある曲、という事になります。

パッと聞いた感じでは、kougaさんとプラス9さんのメロディがスケール感が大きく、アリーナクラスの曲でした。

候補曲は全体的に、テレビで放映したり、ネット動画にアップロードするのかな、というお茶の間直接配信や、ライブハウスの規模の曲が多く、ホール紺すら難しいと感じる曲が多かったです。

「生歌+アリーナ」のメロディが欲しいのだけど、ボーカル加工じゃないとアリーナに持っていけないんじゃないかなと感じるメロディが多すぎ。作曲者に生歌アリーナの意識が低すぎるんじゃないだろうか?

アリーナの空間で、アイドルの息遣いが聞けるメロディが必要です。

曲というのは、演者の年齢、ライブの箱の大きさ、歌唱スタイルの3つの条件に強く拘束されるので、この3つを最低限クリアできているかは、プロの作曲家になるのにもっとも必要な事じゃないでしょうか。

 

ナカムラタカノリさんの曲は、ミク声+ネット配信系の曲じゃないかな。

イントロはいきなり全部のパートでフルで入ってしまうので、これは物語を作れないのではないかと疑ってしまいます。Aメロに入るまでの進行が早すぎる。

Aメロへ入るための直前の説得力もなく、Aメロの途中で進行が止まるのもいただけない。Bメロの最後もメロが盛り下がっているのに、インストで強引に盛り上げようとするのが理解できない。

物語が展開できていないのに、インストで強引に区切ろうとするから、進行がぶつ切りになってしまう。

問題あるところが多すぎて、なにから書いていいのかと感じるレベルかと思いました

この人の一番の問題は、物語を作るという視点かなと思いますが、この先も作曲アレンジ共に勉強しなくてはいけない事が多そうだなと思いました。

℃-uteにはないのだけど、ハロプロでは中学生系のメンバーのグループに、こういうトランスというか姫トラっぽい曲を渡すことが多いので、まあ二十歳の女性が真面目にやるような音楽じゃあないと思います

℃-ute系以外のグループを応援していたハロプロファンには耳になじむアレンジかもしれません

トランスなんだかエレクトロなんだか姫トラなんだかよくわからない、ハロプロアレンジに近い曲なんだけど、試験にこういうハロプロべったりのアレンジを持ってくる人って信じにくいなぁと思います。自分の世界がないって公表しちゃってるようなもんじゃないですか。採用側に媚びすぎると、不信感を抱かれる例だと思うんですよ。

よくもわるくも、自分の世界のアレンジで曲を持ってきた人が最終選考に選ばれているんじゃないでしょうか