Juice=Juice「サヴァサヴァ」感想

ニューレトロポップミュージック!


Juice=Juice『Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)』(Promotion edit ...

 最近、ハロプロで出版されたシングル曲の中で最も流行の先端に位置する曲だと思う。
 服装と音楽がニューレトロポップ調で統一がとれてるのも好き。
 宮崎さんや植村さんのニューレトロポップな服がすごく似合ってかわいいです。
 特に宮崎さんはこのタイプの服が似合う。憧れの彼女感ある!

 中音域の楽器から入って、割と早く入る歌という流行の出だし。
 最初の楽器イントロから歌に入る手前のスネアドラムの入るタイミングが最初のキモ。
 ギターのダーバダのメロディが終らないうちに、スネアが一発入ってる。
 つんくちゃんが采配をする従来のハロプロ楽曲だと、ギターのダーバダのメロディが終ったあとにスネアが一発入って歌が始まるというパターンになるのだけど、
こういうのが音楽の推進力を失いがちにならせるアレンジだと、ブログで書いてきた。
 やはりDJ系の人たちが作る楽曲だから、ダーバダのメロディにスネアやサンプリングセリフをかぶせるタイミングで挿入している。
 
 
 ダーバダの繰り返しのイントロのあと、サスペンドしてから、Aメロへ。区切りをはっきりつけずサスペンドというのが、やはりDJ系だと思う。つんくちゃんだとここもドラム的なリズムのキメではっきりインパクトとリズムの区切りをつけてAメロに入る習慣があった。その手法はバンド系アレンジなので、流行りのサウンドではないと、しつこくブログで書いてきた。

 Aメロの前までだけでも、極めて当世風のアレンジであるのがわかる。そしてハロプロがこれまで絶対に出来なかったアレンジだ。
 
 BPMは150から始まる。
 Aメロからサビの最後まで、リズムの処理を変えて行くので、どんどん加速していく。
 サビの最後は聞いたカンカクではテンポ300の世界観だ。
 サビのキメの前までで、極限まで早くなってブレイクするのだけど、ブレイク前からかぶせるようにして、
「サヴァサヴァサヴァウィーつれづれに」が入る。つんくちゃん手法だと、
ブレイクで休符を入れて、スポットライトがあたるようなカンジで最後のメロディに入るという手法が一般的だけど、これは曲の推進力を停止させるから、やめるべきだ、とブログでさんざん書いてきた。
 やはり、DJ組は、サビの最後もきちっと前の音にかぶせて、メロディを入れてくるので、これなら推進力はとまらない。

 というわけで、ダンス音楽的なセンスがないのになぜかEDMと言っていたハロプロだけれど、DJ組に曲を書いてもらったら一発で流行りのアレンジになって、
私は凄く嬉しいです。こういう曲が聞きたかった。

 Juice=Juiceで初めて自分のストライクゾーンに来た曲です!

 あと歌詞が良い!とても良いです。MV見ていて、つくづく歌詞が良いな、こんな凄いの誰書いたんだ、と思って調べたら、三浦先生だった。このレベルはやっぱそうなるか。

 古いと見せかけて凄く新しい事をやっていて面白いです。ダンス音楽にありがちな盛り上がる時、倍々でリズムの密度を高める手法を、
サビ全体で仕掛けていく事でどんどんテンポが速くなっているように聞こえる、これをレトロポップ調の曲でやってみる、というのが、
すごくかっこいい。CMJKいいです!