「会いたい会いたい会いたいな」の音楽構造
会いたい会いたい会いたいなの他のブログの感想を読んでいたら、サビが弱いからあまり好きじゃないという感想があった
しかしこの曲そもそもサビってあるのだろうか?
「あいあいな」は、かなり構造に凝った曲。
最初の部分の「週末会えるのかな?」から「胸がポット熱いわ」をAメロとしておこう。
このAメロが、おそらくサビと認識している人のサビで繰り返される。多少終わり方は異なるからA2としておく
「会いたい会いたい」から「君は今頃」をBメロとしておこう
「恋する乙女」から「好きすぎるわ」がCメロ
1番はAメロ→Bメロ→Cメロ→A2メロといった構造になっている
盛り上がりはCメロにあってとても良く出来た部分だ
サビが弱いと言ってる人の認識ではおそらくA2メロがサビメロと認識しているのかもしれない?
それともCメロをサビ?と認識してる?
一応無理矢理名付けると構造的にはサビはCメロかなで、サビ終わりのサゲの部分がA2メロと思うが。
曲が手を抜いてるとか、メロディが手抜きだとか文句をいう人が多いが、
そもそもその人たちはこの構造を理解してからの意見なのだろうかという疑問もある
Aメロ→Bメロ→サビというありがちなポップス構造の視点からみれば色々残念なのかもしれないが、この曲はかなり野心的な構造であり、常に流れていくような、絵巻物的であり、万華鏡的でらせん構造の曲
JーPOP的な右肩上がりの直線構造ではない
受け取り側の曲のイメージが右肩上がりの直線であるべきだという固定観念があると、「あいあいな」は残念曲、手抜き曲かもしれないが、
万華鏡やらせん構造をイメージすれば、なんとも面白く素敵な曲なのだ
このように作曲的に凝った構造の曲を、手抜きだ、ハロプロ的残念曲だという感想がでるのは非常に残念である。この曲の聴きどころを素直に受け取って、その上で嫌いなのか、それとも先入観故にこの曲の評価が悪いのか?