じゃじゃ馬の音楽手法 その1
詳しくコード解析する手間の暇の時間がなかったのでざっとやります
後日、自分のためにコード解析しよう
[MV]じゃじゃ馬と呼ばないで / GALETTe [公式] - YouTube
キーはFマイナーというかA♭メジャーというか。
マイナーとメジャーの中間あたりという、アイドルらしく、ジャズらしいブルージーな曲調。
ベースとドラム、ピアノとカッティングギターでリズムセクションで、主に曲を作っている。それにちょっとしたブラスやシンセがオブリガードしている。
曲の推進させるバッキングが施されていて、サビの収束部分まで、加速し続ける曲の構造になっている。
℃-uteの悲しき雨降りはJAZZ系の曲の作りで、悲しきは曲の推進力を止めるような場所はなく、とくにBメロのキメの連続は最高速度になる。本来、サビでもう一段加速したいのだが、つんくちゃんが下手なせいで、サビが少し減速してしまった、という問題がある。でも、シンセアレンジじゃなくて、ジャズバンドがアレンジしなおせば、おそらくサビでスピードがもう一段あげられるハズだ。
悲しきは、サビのコードやテンションの使い方、コードに対する和音の重ね方などの、基本テクニックで推進力を作れていない、のが問題だ。
Berryzの「大人なのよ」は、バッキングでスピードを止めている。JAZZ系の曲は、リズムセクションでバッキングするのが基本だ。あまり音色を重ねてはいけない。
また歌と歌の隙間に音を詰めすぎると、そのぶん、減速する。
バッキングは常に、音楽の推進力を上昇させるためであり、歌謡曲みたいに隙間を埋めるため、ではない。そこを勘違いしているから、大人なのよのような曲ができる。
隙間に音を入れるなら、なるべく、リズムセクションでバッキング、というのも原則だ。大人なのよは、ブラスやエレピの長いフレーズや副メロディをオブリガードとし突っ込んでしまい、これで推進力を止めてしまう。
じゃじゃ馬のAメロを聞いてみて欲しい、隙間に必ずしも音を入れていない。ピアノのバッキングで処理している。フレーズを入れるにしても単純なもので、バッキング系のものだ。
とくにAメロの「どう・する」の部分のピアノのバッキングは、曲に推進力を与えている。
ちなみにLimited Addictionも聞いてみて欲しい。ほとんどベースとピアノのバッキングで、音楽を強力に推進させている。なにがあっても音楽の推進力を減速させたりせずに、サビの収束部分まで推進力を加速させてる。
こういうタイプの曲は、これが原理原則だ。
で、J=Jのローズクォーツを聞いて欲しい。シンセとジャズを合わせてしまったのはおかしいと主張しているが、この曲の推進力という面では、この曲は、曲を推進させるバッキングに徹している。サビに入る前に、進行をストップさせるが、これは、一気に加速するための「仕掛け」であり、立ち上がりが工夫されている。
Bメロまででスピードをそんなにあげてないので、推進力の少ないつんくちゃんのサビでも、なんとか曲の進行をさまたげてない。
℃の悲しきはBメロがものすごい速度なので、これを上回る速度のサビが必要なのだが、それをつくれるレベルの技術がつんくちゃんになかった、もしくは時間が足りなかったか?しかし、コード進行とちゃんとテンションがサビで使えてない事が問題だ
じゃじゃ馬は、サビにいまのアイドル音楽の技術がたくさんつまっている。こういうサウンドのサビが必要なのだ。コード進行とテンションを研究してほしい。℃-ute陣営の音楽制作スタッフにだ
℃とJ=Jの大久保アレンジは、JAZZに詳しいアレンジのようだ
大人なのよのヒラショーアレンジは、JAZZとして問題が多い。どうしてこうなったんだろう?JAZZとしては、絶対に失敗だと思う。無駄に推進力を引き止めている部分が多い
Juice=Juiceをいまの路線でやるなら、つんくちゃんじゃ技術的に無理だ。楽曲のレベルに100対50くらいの開きがある。
このじゃじゃ馬の作曲者を音楽プロデューサーで連れてこないと。
この人なら、曲の品質的に女子流に勝てる可能性がある。