ロキノンによる℃-ute武道館評

ロキノンスタッフによる℃-ute武道館評から℃-uteのアイドル性を考えよう

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ロキノンスタッフの感想ホームページ全文

以下、いくつかのポイントを引用して考えよう

引用:

メンバーの離脱を3度も経験してきた℃-uteはピンチのたびに強くなってきた。
ピンチに向き合うたびにひとりひとりが実力を高め、その圧倒的な力を無二の個性として10年間をサバイヴしてきた℃-uteはそのガチンコの勝ち方ゆえに孤高に映るのだと思う。
アスリートを思わせるストイックさで約2時間を駆け抜けていくその姿がこれだけ涙を誘うのは、誰にも負けないその実力が、苦難が多かった彼女たちにとっての唯一の寄りどころであり、支えだったからなのではないか。
ステージに立ち続けるために、誰より強くならなくてはいけなかった。
この日のパフォーマンスからは、そんな5人の物語が伝わってくるような思いがした。

:引用終わり

基本的にアイドルは、あまり上手くない方が良いだろう。上達すればする程、アイドルはその賞味期限へと近づく。

℃-uteは大変に上手いアイドルであり、通常ならアイドルとして終わりなのだが、℃-uteの場合は、技量の高さとアイドル性がマッチングしている。

『ステージに立ち続ける』これが℃-uteのライブではダブルミーニングとなっている。2時間ステージで歌い踊り続ける事、10年間アイドルを続けたこと、そしてこれからも続けていく事。

ファンたちはライブ中℃-uteと一緒になって声を出し振りコピをして、体力の振りしぼり、彼女らが「立ち続ける」事を共有する。

『その実力が、苦難が多かった彼女たちにとっての唯一の寄りどころであり、支えだった』本当にそうなのかはわからない。しかし、おそらくはそうなのだろう。または、そうでなくても、これからファンになる人にとっては、これが事実なのではあるまいか?

自分は5人時代(になった頃)からのヲタだが、実際の所、℃-uteはけっして「暗い」アイドルではなかったと思う。意外とノリは軽くて明るいのだ。たしかに苦悩はあったが、そこで歩みを止めず、むしろテンポ良く、プレスト(快速調)で進んでいた。

引用:

ピンチに向き合うたびにひとりひとりが実力を高め、その圧倒的な力を無二の個性として10年間をサバイヴしてきた℃-uteはそのガチンコの勝ち方ゆえに孤高に映るのだと思う。

:引用終わり

『ガチンコの勝ち方』これが℃-uteのアイドル性の一つだろう。アイドルというものは色々な方法で人気を出すものだが、それでも℃-uteは歌とダンスにこだわり続けた、というのが、ファンにとっての「神話」だ。特にこれがうまく表現できたのが、初回のアイドル横丁の対バンだった。タワーレコードの嶺脇社長の苦言が絶好のパスだったと思う。「℃-uteが本気を出したら、もう今後、アイドルの対バンライブに呼ばれなくtなっちゃいますよ。お祭りなんだから、もうちょっと抑えてくれないと!」。しかし℃-uteちゃん達はこういう感じだった。「他のアイドルグループに舐められないように、一番早く楽屋入りした」by舞ちゃん

 

この『ガチンコの勝ち方』と『ステージに立ち続ける』これと「技量」が相性が良く、さらに数々の「逆境」が漫画的なストーリーを形作る。さらに人数が一人ずつ減っていった事、そして結束していった事。

 

『この日のパフォーマンスからは、そんな5人の物語が伝わってくるような思いがした』

この感想から、℃-uteのアイドル性が武道館ライブで伝わっている事がわかる。