ロキノンによる℃-ute武道館評
ロキノンスタッフによる℃-ute武道館評から℃-uteのアイドル性を考えよう
ロキノンスタッフの感想ホームページ全文
http://ro69.jp/blog/koyanagi/88732?rtw
以下、いくつかのポイントを引用して考えよう
引用:
メンバーの離脱を3度も経験してきた℃-uteはピンチのたびに強くなってきた。
ピンチに向き合うたびにひとりひとりが実力を高め、その圧倒的な力を無二の個性として10年間をサバイヴしてきた℃-uteはそのガチンコの勝ち方ゆえに孤高に映るのだと思う。
アスリートを思わせるストイックさで約2時間を駆け抜けていくその姿がこれだけ涙を誘うのは、誰にも負けないその実力が、苦難が多かった彼女たちにとっての唯一の寄りどころであり、支えだったからなのではないか。
ステージに立ち続けるために、誰より強くならなくてはいけなかった。
この日のパフォーマンスからは、そんな5人の物語が伝わってくるような思いがした。
:引用終わり
基本的にアイドルは、あまり上手くない方が良いだろう。上達すればする程、アイドルはその賞味期限へと近づく。
℃-uteは大変に上手いアイドルであり、通常ならアイドルとして終わりなのだが、℃-uteの場合は、技量の高さとアイドル性がマッチングしている。
『ステージに立ち続ける』これが℃-uteのライブではダブルミーニングとなっている。2時間ステージで歌い踊り続ける事、10年間アイドルを続けたこと、そしてこれからも続けていく事。
ファンたちはライブ中℃-uteと一緒になって声を出し振りコピをして、体力の振りしぼり、彼女らが「立ち続ける」事を共有する。
『その実力が、苦難が多かった彼女たちにとっての唯一の寄りどころであり、支えだった』本当にそうなのかはわからない。しかし、おそらくはそうなのだろう。または、そうでなくても、これからファンになる人にとっては、これが事実なのではあるまいか?
自分は5人時代(になった頃)からのヲタだが、実際の所、℃-uteはけっして「暗い」アイドルではなかったと思う。意外とノリは軽くて明るいのだ。たしかに苦悩はあったが、そこで歩みを止めず、むしろテンポ良く、プレスト(快速調)で進んでいた。
引用:
ピンチに向き合うたびにひとりひとりが実力を高め、その圧倒的な力を無二の個性として10年間をサバイヴしてきた℃-uteはそのガチンコの勝ち方ゆえに孤高に映るのだと思う。
:引用終わり
『ガチンコの勝ち方』これが℃-uteのアイドル性の一つだろう。アイドルというものは色々な方法で人気を出すものだが、それでも℃-uteは歌とダンスにこだわり続けた、というのが、ファンにとっての「神話」だ。特にこれがうまく表現できたのが、初回のアイドル横丁の対バンだった。タワーレコードの嶺脇社長の苦言が絶好のパスだったと思う。「℃-uteが本気を出したら、もう今後、アイドルの対バンライブに呼ばれなくtなっちゃいますよ。お祭りなんだから、もうちょっと抑えてくれないと!」。しかし℃-uteちゃん達はこういう感じだった。「他のアイドルグループに舐められないように、一番早く楽屋入りした」by舞ちゃん
この『ガチンコの勝ち方』と『ステージに立ち続ける』これと「技量」が相性が良く、さらに数々の「逆境」が漫画的なストーリーを形作る。さらに人数が一人ずつ減っていった事、そして結束していった事。
『この日のパフォーマンスからは、そんな5人の物語が伝わってくるような思いがした』
この感想から、℃-uteのアイドル性が武道館ライブで伝わっている事がわかる。