たどり着いた女戦士の動員規模の分析と考察

「それではみなさんいいですか 私が本気をだしますよ」

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いよいよ「たどり着いた女戦士ツアー」が終わりに近づいた。残りは浜松とパシフィコ公演のみ。自分は千秋楽に参加します。ツアー千秋楽は参加したいたちなので。

ツアーも最終局面なので、今回のツアーの動員について分析しておこう。

キャパ数換算だとトレボツアーはノベ37700、たどり着いた女戦士ツアーはのべ54200。キャパ増加率は43%となる。だいたいのコンサートで当日券でだいたい埋まるあたりの状況になっていることから実動員数増加は、ざっとした計算でも33%くらいは増加してそうだ。

熟練プレイヤーやハロプロ系ヲタがツアーに何度も参戦するヲタの連続参戦を拒むように、また「遠征」もなるべく少なくするように作られており、ライブの箱に占める客層の濃い客の割合を減少させ、比較的ライトなファンと地方ファンと新規ファンが良い席で見やすい状況を作り出した。

ちなみに自分も久しぶりに1階で℃-uteを見れたツアーになった。

つまり、濃いヲタの複数回参戦を阻む作りになっていながら、動員を33%ぐらい増加させたという、強い上昇を見せたのが今回のツアーだ。

さらに、印象操作で動員に「苦戦した」という物語を作り出し、次回以降の伏線も作り出した。ツアーを始める前は、このまま新規が増加していく状態で、どんどん規模が大きくなるのに、どうやって今までみたいなストーリーを作り出すのか、全くわからなかった。

次はアリーナ!とか設定しても、ただ大きい箱を設定するのではストーリーにならない。℃-uteのストーリーは常に逆境からの飛躍の物語だ。

 

娘。のツアーの作り方を見ると、なるべく複数参加の回数を上げようとしており、また地方メンを加入させて「凱旋」という名目で「遠征」させて地方ホールを埋めている。その地方のメンバーが卒業すると、その地域で公演が行われない事から、地方ホールは「遠征」で占められている事実がわかる。

つまり延べ動員数に対して、動員規模(人数)がかなり少ないのだ。これはグッズの売上にも現れている。ハロプロ内では℃-uteのグッズ売上がだんとつなのだが、これは純粋に、実動員規模が、娘。をかなり上回っているという事だ。

トレジャーボックスツアーで、おそらく℃-uteはすでに娘。の実動員規模を抜いていたのだと思う。

以上の分析から、濃いファンの数は娘。の方が多いかもしれないが、ライト層が広がっているために℃-uteの方が実動員規模が大きくなっている、と考察する。

 

仮説の一つとしては、ハローDDよりも、アイドルDDの規模が上回り始めているのではなかろうか?℃-uteの場合、アイドル全体の中でオリジナルを目指すよりも、普通のアイドル、アイドルの平均値を目指してる事が多く、有名グループのパクリやオマージュも非常に多い。

アイドル全体の中で目立とうして独自性が多くなると、アイドルDDの客層が流入しにくくなるが、アイドル全体の中で埋没すれば、アイドルDDの客層の流入が多くなる。

℃-uteの場合、歌とダンス、パフォーマンスの力が高いので、アイドルの平均値にいて障壁を低くしてやれば、自然にアイドルDDが流れ込んできやすい。やはり、今のアイドル的な事をやっていて、それで歌もダンスもレベルが高く、ルックスも万人に否定されにくいタイプ、というグループを好む人間は多かろう。

 

今回のツアーで、新規顧客と地方の客を大きく伸ばしたであろう。しかも「苦戦」という印象をつけるのにも成功した。℃-ute陣営は笑いがとまらない状況なのではなかろうか?

 

実際動員規模が減少している中での苦戦と、大きく上昇している中での苦戦は、かなり意味合いが違う。しかも実際の所苦戦などしてなく、地方興行でsold outしないというだけの苦戦なのだ。数パーセント、せいぜい15%あたりの空席についての苦戦だ。

複数回参戦を阻んで動員数を30%以上上昇させているという事は、新規顧客はその増加率を上回っているという事になる。

新規顧客が大規模の増加を見せている。1ツアーで40%増加すれば、1年で2倍の顧客規模になるのだ。今回、そのくらい増えてるんじゃなかろうか? 

1年で2倍の規模になるスピードのグループが、集客に苦戦しているというのはナンセンスであり、印象操作に他ならない。

アップフロントはライブの箱の設定に高度な技術を持ち合わせており、今回の上昇局面で、箱の設定の仕方を間違うはずはなく、この印象操作が戦略的に行われている事が推測できる。