曲の質競争について(でんぱベビメタ娘。℃セカオワ)

BABYMETALを超える楽曲の質を他のアイドル陣営が作るのは難しいし、そしてこれが必ずしもアイドル界の「客層」を広げる効果にはなっていないのではないか

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曲の質競争は、アイドル界全体の楽曲の底上げになって良かったなと思います。そもそも品質が最悪なJ-POP平均レベルをはるかに上回るのがアイドル楽曲で、それだけJ-POPが酷い。だから楽曲をある程度重視する(女性)POPSが好きな層(たとえば自分)は、アイドルかロキノン系以外に、逃れるしかなかったわけだ。

そのトレンドで、J-POPへの資金が、一部アイドル業界に流れてきて、これがアイドル業界が腰を落ち着けてMVや曲を作り、大きな舞台でライブができるようになってきている。

とくに女性アーティスと密接な関係のあるファッション業界は、J-POPの没落と共にアイドルに移動する必要があり、この分野で℃-uteが支配的なポジションを作りたい、というのが、ここ一年の当ブログの主張だ

 

色々あって、アイドルの楽曲の質が上がり、それが『競争』へと発展してきた。とくに娘、とBABYMETALは、そこを売りにしたと思う

楽曲の質に主に反応しているファンが、どうもPerfumeファンではないかという雰囲気があるのだけれど、どうでしょうか!?

はっきりとした指標が見つけられてはいないのだけど、こうブログやツイッターを読んでると、どうも、そこらへん「だけ」が乗ってきてる?という気もする。

娘。は昔ハロプロファンだった人に向けてプロモーションしているので、Perfume系の層だけをひっぱっているわけじゃないが、昔のハロプロファンをひっぱるプロモーションが、曲の質やかっこよさでついたファンを削ぎ落としている、という気が、結構している。これもはっきりした指標は見つけられていないので、感想ですが。

BABYMETALは、紅月でオールドXファン取り込もうというパターンで、またオールドファン戦略も持っているが、メタルファン全体を巻き込んでいるというのもあり、そこに「曲の良さ」ファンもひっぱっている状況だろうか?

残念ながら、でんぱ組.inc(自分は℃-uteが絶対的な1推しだけど、でんぱ組が2番です好きで応援してます)、この手の類のオールドファンを持っていない。曲の質路線で、それなりにパフュクラをひっぱったと思うが、今回のシングルは曲の質路線ではない。

むしろ、℃-ute路線に近づいているといえば、いえる。

 

℃-uteはそもそも曲の質での戦いは全くやっていない(かと言って、質が低いとも思わないけれど)

℃-uteの場合、曲の質を高めるためにアップフロント路線をとったために、結果的に古いタイプのフォーク系を極めていく結果になってしまったが、これが逆にSEKAI NO OWARIに近づいているという気もするので、℃-uteの参考になるのはトイズファクトリーで一応フォークなんだかロックなんかよくわからないフォークロックのグループをアイドル売りしたSEKAI NO OWARIが参考になるんじゃないか、という気がしている。

 

関係ない話だけど、SEKAI NO OWARIの新しいアルバム、発売して欲しい!いまとても新しい面白い事やってるんで、アルバムでしっかり聞いてみたいです

SEKAI NO OWARIは、方向としてはAAAみたいな男女混合アイドルグループだと感じます。だんだん楽器を持ってる持ってないの境界があやふやになっていると思う。

売り方はアイドル売りなので、これからのアイドルはSEKAI NO OWARIを研究するべきだと思う